レスリング吉田沙保里 悲しみをこらえてW杯出場表明へ!

      2014/03/16

レスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里(31・ALSOK)が、15日からのW杯(東京・小豆沢体育館)出場を表明した。

 

吉田選手は12日に父栄勝さん(享年61)が急死した。

 

吉田選手の父、栄勝さんは、11日午前7時15分ごろ、津市小舟の伊勢自動車道上り線の路肩に止まった車内で、ぐったりした様子で倒れているのを別の車の運転手が見つけ110番し、病院に運ばれたが、死亡が確認されたという。

 

栄勝さんは11日午前6時半ごろ車で自宅を出て、愛知県大府市の至学館大学にいる強化選手を東京に連れて行くため、同大に向かう途中だったとみられる。

 

吉田沙保里 強さのキセキ (Azusa books)

三重県警高速隊によると、車の前方に傷があり、追い越し車線脇の中央分離帯に接触後、300メートル先の走行車線左側のガードレールにぶつかり、路肩に停車したとみられ、死因はくも膜下出血だったという。

 

次男の栄利さんによると、栄勝さんは前日の10日も約2時間、道場で指導するなど元気な様子だったといい、15日に東京で開幕する女子ワールドカップ(W杯)について「W杯で日本は頑張らないと」と話していたという。

 

レスリング一筋の人生を歩んだ栄勝さんについて、栄利さんは「(W杯の)試合に出ることは家族の夢、おやじの夢でもある。それをかなえてほしい」と亡き父の気持ちを代弁していたが、吉田選手が出場すると決断すれば、告別式後に式場をすぐに飛び出さなければならず、計量の時間については、栄監督が「日本での開催なのでなんとかします」と改めて便宜を図るよう働きかける考えを示したが、納骨を見届けることはできないという。

 

こんな状況の中、吉田選手はショックの大きさから欠場の可能性もあったが、この日三重県内で行われた通夜の前に会見を行い、「お父さんも「絶対に出ろ」と言っていると思う。日本の優勝に貢献したい」と号泣しながら話した。

 

栄勝さんはレスリング元全日本王者で、沙保里さんを3歳から自身の道場で指導。
一昨年のロンドン五輪ではセコンドにつき、3連覇を決めた沙保里さんに肩車され、日本の国旗を両手に広げてマットを1周した姿が今でも思い出される。

 

吉田選手は父と作り上げてきたそのレスリング人生を貫くべく悲しみの中、試合に出場する。

 

栄勝さんのご冥福を心よりお祈りしたい。

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