「夢やぶれて」のスーザン・ボイル 発達障害の一種アスペルガー症候群を告白!

      2017/10/19

スーザン・ボイル(52)といえば、奇跡の美声によりイギリスの人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」シーズン3に出場して評判となり、2009年11月に「夢やぶれて」で本格デビュー、同年12月には「NHK紅白歌合戦」にもゲスト出演し、日本でも有名な彼女ですが、実は“アスペルガー症候群”と診断されていたことを激白したといいます。

 

 

ホーム・フォー・クリスマス

クリスマス・アルバム「Home for Christmas」も発売されたばかりで仕事面では本当に順調だといいますが、このほど英紙「オブザーバー(The Observer)」とのインタビューで、1年ほど前に発達障害のひとつである「アスペルガー症候群」の診断を受けていたといいます。

 

アスペルガー症候群とは、どのような障害なのでしょうか。

 

興味・コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害で、興味の面では、特定の分野については驚異的なまでの集中力と知識を持ち、会話の面では、(こういう言い方をしたら相手がどう思うかというよりも)聞かれたことに対して素直に答える、オブラートに包んだ言い方、遠まわしな言い方は伝わりにくい、俗にいう「空気を読む」などの行為を苦手とします。

 

又、総合的なIQが知的障害域でないことが多く「知的障害がない自閉症」として扱われることも多い様ですが、自閉症と言っても、自分を閉ざしたり、決して他者との会話を避けようとするようなものではないといいます。
※今後はアスペルガー症候群の名称を無くして自閉症スペクトラムという診断名に統一される予定だといいます。

 

この症候群ですが、他者の気持ちの推測力など、心の理論の特異性が原因の1つであるという説もあり、特定の分野への強いこだわりを示し、運動機能の軽度な障害が見られたりすることもあるようです。しかし、カナータイプといわれる伝統的な自閉症とされているものに見られるような知的障害および言語障害はない為、一見分かりにくい障害とされています。

 

●スーザン・ボイルの場合はどんな症状が?

 

ショービズで活動していく上で、アーティストにはアシスタントやマネージャーとのマメな連絡やプロモーションへの積極的な姿勢が求められますが、スーザンはアイコンタクトが得意ではない、見知らぬ人とすぐに打ち解けることができない、腹の底から笑うことがない、ちょっとした言葉にも過剰に反応してしまう、緊張や不安に満ちた状況に耐えられないなど、人間関係の構築やコミュニケーション能力に問題があったというのです。

 

困難として挙げられていることは、人との関わりに際して現れる問題なので、間近で接していた人間にしか分かりにくいのかもしれません。

 

スーザン・ボイルは「私はアスペルガー症候群なんですって。これまでのこと全てについてようやく合点がいったという感じね。そのあたりを今後は皆さんが理解してくれると思うと、むしろほっとしているところよ。でもアスペルガー症候群という名前にしばられるつもりはないの。力まず上手にそれと共存していくのみ。気分屋な性格もきちんとコントロールできると思っているわ。」とコメントしています。

 

●この特性による学童期の頃のいじめも

 

スコットランドのウェスト・ロージアンの自宅で、猫を可愛がりながら独身を通しているボイル。
頑なでこだわりの強い性格から、何年もかかって12ものオーディションを受けた経験については、「歌を聞くまでどうせ皆は私のことなんて笑っているに違いない」と思い込んでおり、行動がスローであったために学校ではひどいいじめを受け、うっかりミスが多いことから学習障害が疑われたこともあったが、アシスタントは「彼女はとても頭がいい」と主張。その通り、診断では医師からIQは平均より高いと告げられたそうです。

 

障害があるイコール物事が理解できないといったイメージを持たれる方もいるのかもしれませんが、アスペルガー症候群の人はボイルのようにIQのかなり高い人も多いといいます。

 

又、その他の特性には個人差もあるそうですが、アスペルガーの人の中には、コミュニケーション能力以外にも、感覚に過敏さや反対に鈍感さ、物事へのこだわりや独特の感性を持っていることも多いようです。

 

それが苦しさでもあり、良さでも有りといったところなのかもしれませんが、児童期などには、まだ周りも成長過程であり「人と違う」という個性を認められず、その違いがいじめなどにつながってしまうケースもあるようです。

 

こういった発達障害の一種にディスレクシア(学習障害)というものもあり、有名人でも公表している人がいますね。
トム・クルーズ、キアヌ・リーブス、キーラ・ナイトレイなどのハリウッドスターや、映画監督のスピルバーグ氏なども告白しており、欧米では人口の10~15%、日本でも5~8%がこの障害を持っていると言われているといいます。
学校でいうとクラスに1~2人ぐらいはこういったお子さんがいるという計算ですね。

 

インターネット上には、「数字や文字の順番をなぜか読み間違えたり、思考と発語がズレたりする」「本は好きだが音読しないと頭に入らない」「身体をゆすることでリズムをつけて記憶、そのリズムで思い出す。だから貧乏ゆすりを止められないらしい」など、実際にディスレクシアを持っている、またはその傾向がある人やその家族の、症状についての書き込みが見られます。
中にはディスレクシアが原因でいじめられたという経験談もあるようです。

 

ボイルも「学校ではひどいいじめを受け、うっかりミスが多いことから学習障害が疑われたこともあった」と話すように、昨年ディスレクシアを公表したスピルバーグ氏も学習障害がきっかけでからかわれ、いじめられたことも明らかにし、「中学時代が一番つらかった。他人の立場から自分を見ることがまだできない子どもは本当にきつく、嫌なことをする。今は理解できるし、恨みもないが、大変だった」と話しています。

 

今のボイルは「家事から何から常に皆さんのおかげ。私は孤独では生きていけない」と話し、周囲のサポートへの感謝の気持ちを忘れないといいます。
最後には「私がこうして歌を歌うことになったのも、人々をハッピーな気分にさせるという使命があってのことよね」と語ったそうです。

 

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