全日本フィギュア 女子は鈴木、村上、浅田が表彰台 五輪代表も発表

      2017/10/19

フィギュアスケートの全日本選手権は23日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで女子フリーの演技が行われました。

 
 この内容は男子を含むダイジェスト版
 

ソチ五輪の代表選考になっているこの大会、昨日のショートで首位の浅田から宮原までの差は6点台、どの選手にも表彰台の可能性がある中で迎えたフリーの演技。

 

上位の選手で最初に演技したのは、昨年の全日本で表彰台3位にのった宮原知子。
ジャンプも成功し、ほとんどミスの無い演技で、シーズンベストの191.58でフリーを終えると、後の選手は、目安として宮原の190点を上回る演技をしていかなければ表彰台にはのれないという最終滑走の選手たちにとってはプレッシャーのかかる状況の中、今年の全日本はやはり皆強かったというのが印象の試合となりました。

 

フィギュアスケート日本女子ファンブック 2013 (SJセレクトムック No. 14)

宮原の次に滑った鈴木は、昨日のショートの好調を維持したまま、冒頭の3連続ジャンプを成功させると、その後も次々とジャンプを決め、持ち前の表現力とともに、パーフェクトな演技をみせ、宮原の得点を23点以上上回る215.18という点数をたたき出して首位に立ちます。

 

この鈴木の点数を受けて、全日本で表彰台にのらなければ、ソチ五輪代表が見えてこない村上は、昨日のショートのような会心の演技をしなければならない状況の中、今シーズン前半の不調がうそのようなノーミスのすばらしい演技をみせ、フリーだけでもSBを20点近く上回る135.10点、合計では202.52点という鈴木に次ぐ200点超えの高得点を出して2位になり、最終滑走の浅田の演技を待ちます。この時点で鈴木、村上のメダルは確定しました。

 

後は、最終滑走者の演技を待って、メダルの色が決まると言う状況の中、登場した浅田はあくまでも攻めの演技を見せます。

 

冒頭からトリプルアクセルに挑戦するも、着氷で乱れて失敗してしまいますが、果敢に2回目のトリプルアクセルに挑みました。結果として2回目はシングルアクセルになってしまい、その後の3-2の2連続ジャンプが3-1になってしまうなど、ジャンプに乱れがあったものの、3位という結果で演技を終えました。

 

試合後のインタビューでも浅田選手は話していますが、この試合で「トリプルアクセルを成功させる」と言う明確な目標を持って挑んだ大会であることを考えると、3アクセルを回避して、無難にまとめ、この大会でより上位を狙うということよりも、ソチ五輪で自分がベストな演技をする為の今を追い求めているんだなという浅田選手の意思がはっきりと伺える演技だったように思います。

 

演技後のインタビューでの各選手のコメントは以下の通りです。

 

鈴木明子選手

演技を終えてのインタビューで感想を聞かれ、「ようやく自分の最後と決めている全日本で満足のいくフリーが出来てすごく達成感を感じます。」とコメント。長久保コーチにも「おまえを教えてきてはじめて泣けた」といわれたと話しました。
重圧もあったと思いますが・・と言う質問に、「枠に関しては、ここに来るまでに意識して練習してきたので、ここにきてからはやれることしか出来ないからと思って自分の演技に集中しました」と話しました。
今後の目標について聞かれると、「オリンピックに決まれば今回の全日本よりさらに磨きをかけたスケートが出来れば、それが本当に自分の最後のスケートになると思うので、現役生活に悔いの無いようにやりたいと思います。」とコメント。
最後に鈴木選手は、とにかく今は自分の精一杯が出せたすごく幸せな全日本でしたと語りました。

 

村上佳菜子選手

ショート終了後、顔をしわくちゃにさせて泣いていた顔が印象的だった村上選手に、「いい表情で演技を終えましたね。点数が出た後は涙が見えたんですが?」との質問に、村上選手は「みよ子先生が、やっぱりここまですごく苦労してきたので、先生の涙を見たら泣いてしまいました。」と話しました。
「ここまで苦しいシーズン逃げなかったのは何故ですか?」ときかれると、「先生たちに頼りまくって、逃げそうな時も先生たちに怒られながら、背中を押してもらったおかげでここまで逃げずにこれたのかと思います」と話しています。

 

(五輪の代表枠を得られるかという)プレッシャーの中で滑走しての自分の中の思いを問われると、村上は「自分がここまで出来るっているのは予想していなかったので、すごくびっくりしたのと、ここからもっと上っていけるんだと言うのは確信したので、すごいいい大会だったと思います」と話しました。
(自身の)強くなった所を聞かれると、メンタル面だと答えると、村上は、本当にがけっぷちだったので、先生方、周りの人には感謝の気持ちでいっぱいだと話していました。

 

浅田真央選手

演技を終えてどうだったかを問われると、「自分が目指していた演技が出来なかったので悔しいです」とコメント。
どんな所がくやしいかを聞かれると、「自分が求めている完全なプログラムって言うのは、半分以上が最初の2つのエレメンツで、それを成功することが出来なかったので、自分が目指していたプログラムの半分以下ぐらいの出来だったと思う」と話しました。

 

トリプルアクセルに2回挑んだことについては、「今日も最初の3アクセルが決まっていれば、2つ目は(跳ぶか)わからなかったんですけど、やっぱり今年決めるのはこれがラストチャンスだと思っていたので、一回でも決めたかったという思いがありました。なので、2回目も挑戦してみようと思いました」と答えています。

 

次の大会という意味ではどのようにお考えですか?との質問に、「この全日本で感じた悔しさを自分のシーズン初戦から含めて、中々自分の思うような演技ができないことを忘れないで次の試合にその気持ちをぶつけていきたいと思います」と話しました。

 

安藤美姫選手

演技終了後に気持ちを聞かれて安藤は「今まで練習してきた内容できちんとまとめる演技を昨日まではする予定だったんですけど・・・シーズンはじめからオリンピックに行く条件として、全日本で優勝しかないと言われていたので・・・今日の朝、そういうことを色々考えて今できる自分のスケートでまとめ、出来るだけきれいに終わるか、(難しい方の演技構成の)トリプルトリプル、ショートとは違うコンビネーションを入れて自分らしく終わるか、迷ったんですけど、6分(練習)で1本立つことが出来たので、きれいにまとめるよりもやっぱり自分らしくいたかったんで、難しい方の演技構成にして、結果、やっぱり不安ばかり残ってしまって・・こう、勢いにのらなかったかなっていう・・・」涙を浮かべ、時折言葉を詰まらせながら話していました。

 

滑り終えてみてこれからっていうのは考えられますか?と問われると、「もう2年前に選手としては悔いなく、自分は選手としてこうありたいというものにたどり着けたので、悔いはなくって・・・。まあ今回又こういう風に本当に、あのB級試合でしたけど、国際試合にも出していただいて、全日本にもこうして又戻ってこれることができたのですごい幸せです」と最後に語りました。

 

この女子の試合終了後にソチ五輪派遣選手の発表があり、シングル男子は羽生、町田、高橋が、女子は鈴木、浅田、村上が選ばれています。

どの選手もソチ五輪の大舞台で自分の納得のいく演技が出来るよう応援したいですね。

 

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