金メダルねらう高梨沙羅 ワールドカップ5連覇ならず…その理由は?

      2017/10/19

ノルディックスキーワールドカップ女子の代表、高梨沙羅選手(17)。
ソチ五輪の数ある種目の中でも、金メダルに最も近いところにいる選手ではないでしょうか・・・?

 

 

フライングガールズ 高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦

高梨選手のここまでの成績を振り返ってみると、昨シーズンのW杯で史上最年少で個人総合優勝をすると、今シーズンも12月7日に開幕したW杯から4戦まで優勝し続け、現在、W杯優勝回数は歴代最多の13回となりました。

 

ずっと絶対的な強さを誇ってきた高梨選手ですが、先日1月4日に行われたW杯で今シーズンの5戦目の連勝はならず、3位という結果に終わっています。

 

不調に陥ってしまったのか、それとも高梨選手に何かあったのか、気になりますね。

 

先日、元ノルディックスキー複合日本代表の選手だった荻原次晴さんがTVでその原因について解説していました。

 

5戦目のW杯を終えたあと、高梨選手は「ジャンプのタイミングが合わないことが課題。この先、直していかなければならない」と語っていましたが、荻原さんもこの「ジャンプのタイミング」について、タイミングの競技ともいわれるスキージャンプにとって、とても重要な部分であると話していました。

 

このスキージャンプで使われる『ジャンプ台』は、同じ形は一つもなく、どこに行っても違う形なのだそうで、高梨選手でなくても、各選手、得意なジャンプ台もあれば、不得意な台もあるといいます。

 

しかし、そういった違いに加えて、従来のジャンプ台とは違う最新のジャンプ台に近年は変わってきていることが選手には大きく影響しているといいます。

 

というのも、萩原さんによると、従来のジャンプ台はスタートしてから直線が長く、最後の方に緩やかな曲線があるといいます。その曲線部分に入ってくると、重力と遠心力が加わることによって、選手には上から押されるような重圧がかかるのだそうです。

 

この重圧は普通の人なら、尻もちをつくぐらいの圧なのだそうですが、その重圧に耐えるので、それに反発してテイクオフが出来るのだといいます。
つまり、ずっと直線を滑走してきて、垂直する時、ジャンプ前に沈み込むのはその重力のせいで自然発生している状態だといいますが、逆にそれが目安となって自然にジャンプまでのタイミングを計りやすい状況になっているそうです。

 

しかし、最新のジャンプ台はスタートしてほとんどずっと緩やかな曲線が続くそうで、(直線ではない)いつまでたっても重圧を感じない為、どのタイミングで踏み切っていいのか選手にはわかりにくいといいます。

 

つまり踏み切りのタイミングを自分でつかまないと、あれよあれよと言ううちに空中に飛び出してしまうのだそうです。

 

そして、ソチ五輪の競技で使われるジャンプ台はその最新のものだと言います。
先日、高梨選手が優勝できなかった5戦目のW杯は地元のロシアの選手が優勝しており、ロシアには最新のジャンプ台しかないそうで、この台に慣れている選手が優勝したともいえそうです。

 

この状況を知っている解説者の中には、高梨選手が3位であれ、表彰台に立ったことがすごいと話している人もいたというように、競技で普段使用しないジャンプ台での競技は、選手の成績にも大きく影響してしまいそうですね。

 

では、ソチ五輪のジャンプ台が最新のものであるとわかっていて、日本の選手は最新の台で練習していなかったのでしょうか?

 

実はこの最新のジャンプ台、山形県の蔵王に存在しているそうで、日本に唯一ここにしかないといいます。
それも、ソチで五輪をやることが決まってから(最新のジャンプ台を使用することがわかってから)改修したのだといいますから、何とか日本で新しいジャンプ台を試せる場を設けたと言うわけですね。

 

荻原さんが最新のジャンプ台に慣れるための機会として挙げているのは、今月18、19日に行われるワールドカップ。

 

最新のジャンプ台で行われるこの大会を機にしっかり練習をすれば、ソチのジャンプ台でも対応できると話し、高梨選手にはその対応力があるとコメントしていました。

 

金メダルを取れる実力を備えた選手なので、是非『タイミング』を身につけて頑張ってもらいたいですね。

 

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