いよいよソチ五輪が開幕しますが、開幕を前にすでに予選の試合を行っている種目が女子のモーグルとフィギュアの団体戦。
モーグルといえば、日本では上村愛子選手が5度目の五輪出場でメダルに挑みますが、どんな競技なのかよくわからないという方のために、簡単にルールをまとめてみました。
フリースタイルモーグルはどんな競技?
競技は斜度約30度~45度くらいの急斜面で、距離は約250メートルが一般的。
コブのある傾斜を下り、①コブに対処する技術と、途中②2つのエア台でエアを跳びその完成度や難易度、③ゴールまで滑る際のスピードの3項目について、ジャッジによる採点で順位が決まる。
●採点基準は?
得点は30点満点。
①比率はスキー技術を見るターンが50%(15点)
②2度の大きなジャンプでの技を評価するエアが25%(7.5点)
③滑り降りた時間を得点化するタイムが25%(7.5点)
①ターン(コブ斜面をきっちりとターンして滑り降りたかを採点。)
注目ポイント⇒体の中心より左右に板が振れていないとターンと認められない。
②エア(2つのエア台にて跳んだエアの完成度、難易度を採点。)
注目ポイント⇒難易度の高いエアを跳んでも、完成度が低いと減点される。又、2つのエア台で行うエアは別のものでなければいけない。
主な技には以下のようなものがある。
(ウィキペディア・エアの技より引用)
アップライト(立ち技)
- ツイスター:上半身と下半身を逆方向にひねる
- ズートニック:足を揃えたまま、身体を前に折り曲げる
- スプレッドイーグル(スプレッド):手足を大きく広げる
- バックスクラッチャー:身体を後ろに反らせる
- アイアンクロス:足を後ろに曲げてスキー板を90度に交差させる
- ミュールキック:バックスクラッチャーの姿勢から、両足を揃えたまま横から前に出す
- コザック:足を左右に広げて、身体を前に折り曲げる
- ダーフィー:両手両足を、歩こうとするかのように前後に出す
ループ(サイドフリップ):前を向いたままの側転
インバート
- フロントフリップ:前転
- バックフリップ:後転
③スピード(スタートからゴールまでに要したタイムを得点に換算。)
得点比重は25%。
滑りの中ではエアが目立つ存在ですが、一番配点が大きいのは、コブに対する対処、ターンが重要な要素なのですね。
●モーグルの試合形式について
モーグルの試合形式ですが、予選が2回行われる。
一回目の予選(日本時間6日午後11時頃終了)で上位10人が準々決勝に進む。
準々決勝に進めなかった残りの選手で予選2回目(日本時間8日午後11時頃)を行い、その上位10人も準々決勝に進むという流れ。
そして、決勝(日本時間9日午前3時)は1回目は20人(1回目、2回目の予選通過者)の中から12人、3回目で6人に絞られる。
各回の得点や順位は次の回に持ち越されない。
メダルを獲得するには、【予選】⇒【決勝1回目】⇒【決勝2回目】⇒【決勝3回目】と勝ち残り、最低でも4回滑らなくてはならない。
※予選1回目で通過できない場合、2回目を行うので、多い選手は5回になる。
ルールや試合の形式はつかめましたか?
モーグルの競技はこれから予選2回目、決勝へと進みますので、皆で応援しましょう。