フィギュア・男子シングル 史上初金メダル羽生!町田・高橋共に入賞

      2017/10/19

14日、フィギュアスケートの男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位の羽生結弦選手が初優勝を果たし、日本男子フィギュアでは史上初めて金メダルを獲得しました。

 

 

日本男子フィギュアスケートFanBook CuttingEdge2014 (SJセレクトムック)

金 羽生結弦(日本)280.09点
銀 パトリック・チャン(カナダ)275.62点
銅 デニス・テン(カザフスタン)255.10点
5位入賞 町田樹 253.42点
6位入賞 高橋大輔 250.67点

 

羽生は前日のSPで、国際大会では史上初の100点台となる101.45点をマークしてトップに立っていましたが、2位のパトリック・チャンとの差は3.93点。
しかし、そのパトリック・チャン以下の3位とは10点以上の差があり、実質、羽生とパトリック・チャンの金メダル争いは濃厚という中迎えたフリー。

 

3.93点の差は、ジャンプのミス一つで縮まってしまうぐらいの差でしたので、羽生のフリーの演技にかかってくるプレッシャーは大きいものだったと思います。

 

フリーでは羽生は変わらず攻めの姿勢で冒頭に4サルコウを入れて挑みますが転倒、又、その後の4トゥループは見事に決めたものの、3フリップで再び両手を付いてしまうミスに、会場からどよめきが起こります。

 

しかし得点が1.1倍となる後半に多くのジャンプを持ってきている羽生、その後のジャンプは大きなミスなく滑りきり、後の選手の滑りを待つという状況でした。ここまでミスの見られなかった羽生ですが、五輪の舞台で緊張してしまったと試合後に語っていたように、やはりどこか独特の雰囲気があったのかもしれません。

 

羽生の次に滑ったパトリック・チャンですが、チャンも又いつもよりジャンプに精細さを欠いた演技になってしまいます。
冒頭の4-3は見事に決めましたが、4トゥループで両手をつき、その後の3アクセルや3連続ジャンプなどでミスが目立ち、結果としてフリーの得点は178.10、ジャンプにミスのあった羽生の178.64とは僅かに0.54差で、SPの差が勝利を決めたといっても良い結果でした。

 

そして羽生が日本にソチ五輪初の日本人金メダルをもたらし、又、フィギュア男子シングルの歴史においてもすばらしい結果をもたらしてくれました。

 

CNNでは、この結果を以下のように報じています。

(羽生は)フリーでは金メダルへのプレッシャーのためか、2度のジャンプで着氷に失敗し、金メダルの望みが絶たれたかに見えた。
しかし、その後にドラマが待っていた。世界選手権3連覇のカナダのパトリック・チャン(23)が悲願の金メダルをかけて演技に臨んだが、ジャンプでミスを連発するなど精彩を欠き、オリンピックでの金メダル獲得の夢は、またしても崩れ去った。
その結果、羽生が合計280.09点を挙げ優勝。日本チームに今大会初の金メダルをもたらした。

 

試合後のコメントで選手たちは以下のように話しています。

金メダルを獲得した羽生は 「緊張しました…すいません、ホントに。
やっぱりオリンピックはすごいって思いました。結果として、すごいうれしいなと思う半分、自分の中ではやはり悔しいと思うところが結構あるので。オリンピックで金メダルを獲って言うのも何ですけど、ちょっと悔しいと思います」と、喜びと共に演技に対する反省を口にしていました。

 

銀メダルを獲得したチャンは、この種目でカナダ初の金メダルを期待されプレッシャーがあったことを認めると、「われわれは皆人間だ。(スノーボード界のスター)ショーン・ホワイトでさえミスを犯す。残念ながら今回はミスが1回多かった」と悔しさをにじませていたといいます。(CNNより)

 

メダルの獲得はなりませんでしたが、町田も高橋も入賞を果たし、銅メダルを獲得したデニス・テン(255.10点)と町田の差は1.68点、高橋も4点台の差でしたのであと一歩というところで、惜しい結果でした。

 

試合を終えた町田選手、高橋選手は以下のように話しています。

 

町田選手
五輪はこうも大きい存在なのか、と実感した。もっと自分らしく、いいパフォーマンスを届けたかった。正直すごく悔しい。ここから多くのことを学んで、次の一歩を踏み出したい。

 

高橋選手
自分自身もかなりきつかったけど、気持ちだけはあきらめないで最後までやって良かったと思う。
自身3度目で最後となった五輪を振り返り「悔しかったり辛かったりいろんな思いがあるソチでしたけど、でも自分にとっては最高のソチだったと思います」と語った。

 

町田選手も珍しく冒頭の4回転で転倒が見られたのが惜しかったですね。その後は町田らしいすべりで5位入賞、今後の自信にもつながったのではないでしょうか。

 

そして、高橋選手はこのソチ五輪を自身の集大成と位置づけて望んだ試合。昨年11月に痛めた左足は万全からは程遠く、4回転ジャンプが安定しないままソチ入りし、今出来る精一杯の演技をしたいとして試合に挑んでいました。

 

SPに続きフリーでも冒頭の4回転ジャンプで着氷が乱れ、ジャンプについては満足のいく結果は出せませんでしたが、演技構成点については91点と羽生を越えた点数を出し、高橋らしい演技を見せてくれました。

 

しかし、高橋は自身の持つパーソナルベストに20点近く及ばない点数に「出来としても成績としても満足がいくものではなかった」「自分自身精一杯できた」としながらも「これが自分の実力なんだなと、あらためて感じた」と涙ぐみながらも、最後まで全力で滑り切ったことは財産になると語りました。

 

今のフィギュア男子をここまで引っ張ってきた高橋選手の功績はとても大きいと思います。
高橋選手にしか出来ない魅力ある演技を、引退してもどこかで見せて欲しいと思いますし、多くのファンがそう願っているのではないでしょうか。

 

 

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