“誰も知らなかった笑顔の真実”のまとめ&フィギュア浅田、羽生のDVD発売へ!

今年のソチ五輪で注目を集めたフィギュア。

そのフィギュアのスケーターの中でも特に注目をあびる浅田真央と羽生結弦のDVDがそれぞれ今春に発売されるという。

 

 

●浅田真央の軌跡とDVD発売

 

2月28日にフジテレビでは、フィギュアスケート一筋に生きてきた浅田の半生、ソチ五輪を集大成として位置づけた浅田真央のこれまでの軌跡をつづったドキュメンタリー「 誰も知らなかった笑顔の真実」を放送した。

スタジオに浅田本人を招いて時々インタビューをはさみながら、その時々の思いを浅田の姉である舞さんを中心に、佐藤コーチやタラソワ、ローリー二コルなど浅田に関わりのある人々のインタビューを交えて、VTRなどで当時を振り返りながら進行。

番組は、浅田のこれまでの試合の様子やその時々の思いを振り返る形で進行、浅田の15歳前後、トリプルアクセルや3回転3連続ジャンプを次々ととび、伸び盛りで怖いものなしの頃から、バンクーバ五輪前の成長期の頃のジャンプの不調、そしてバンクーバを終えた浅田が、次のソチを見据え、自らのスケーティングを見直す長い我慢の時期を乗り越えて、挑んだ今回の五輪までの軌跡を映し出したものだった。

 

●今回のソチ五輪について

 

浅田真央 『Smile』~氷上の妖精10年の軌跡~ [DVD]

バンクーバ五輪を銀メダルで終えた浅田は、後のインタビューで、自身がフリーで失敗してしまったジャンプに悔いが残ると話しており、今回ソチでは満足のいくジャンプを跳んで、そのかりを返したいという思いを今回のソチ五輪前にも口にしていた。

 

これに関しては今回のソチのフリーで「自分のやりたかった演技」が出来たとして、TVのインタビューなどでも「2つ合わせて最高の五輪だった」と表現、SPに関してはああいう形で終わってしまったが、フリーは人生最高の演技ができたと話していた。

 

●バンクーバへ向けて 成長期の苦悩

 

メダリストのスルツカヤさんは、「身長が1センチ伸びただけで身体のバランス、腕の振りかた、ジャンプの角度が変わってしまい、うまく乗り越えるのは難しい・・」と話しているように、実際、バンクーバ五輪の前に成長期を向かえ、10センチ近く急激に身長が伸びたころ、あれほど軽々と跳んでいたアクセルが飛べなくなっていた。

 

ただでさえ難度の高いトリプルアクセル。しかし、身体のバランスが変わっても、浅田はアスリートとして挑み続けた。
あんなに軽々と飛べていたジャンプが飛べないという思いは、あせりや不安へとつながった。
周りの自分を応援してくれる人やスポンサーなどのために、勝たなくてはいけないという葛藤や思いなどを背負って、10代の浅田真央は戦っていた。

 

●バンクーバからソチまでの時期

 

特にバンクーバからソチまでの4年間については、公私共に大変な時期だった。

 

バンクーバ五輪後に、金メダルを獲得したキム・ヨナとの差として、浅田の方がGOEの評価が低かったと報じられていた。
※キム・ヨナ17.40点、浅田は8.82点

 

GOEとは 技の出来栄えを7段階で評価・加減点するもので、同じジャンプにしても、質がよく、流れの中での綺麗なジャンプを行えば、そのジャンプの基礎点にさらにプラス(加点)される。
スピンやステップ、曲のつなぎなど様々なものがこの評価を受ける。

 

バンクーバ五輪を終えてスケーティング技術をもっと向上させる必要があると思っていた浅田が次の五輪を見据えて着手したのがスケーティングの見直しだった。
このスケーティングの指導の依頼を受けたのが佐藤コーチ。

 

佐藤コーチはこの依頼を受けたとき、「ここまで来た選手(実績のある)に今更手を出してどうなるんだという思いがあり、正直(指導を受けるか)迷った」と話す。

 

そして、このスケーティングの見直しについて、「(右利きの人が)左手ではさみを切るようなもの」と例え、たぶんうまく切れないと思う。だから普通はそこには手をつけないし、手をつけてはいけないと判断するのが正解。わかっていてそれをやるから怖かったと話した。
しかし最終的には、浅田の母親の熱意によって引き受けることにしたという。

 

スケートのジャンプは普通に滑ったり、ジャンプも一回転から練習を始め、佐藤コーチも浅田も気の遠くなるような我慢を課されたという。
そのスケーティングの改良の作業は数年に及び、ようやくジャンプまで全て戻していくのに時間がかかった。
この間に浅田は最愛の母を亡くしている。

 

フィギュアスケートの選手は、滑りの美しさを追及するアーティストであり、競技である以上、アスリートでもあると話すのは、浅田の振り付けを行っているローリー・二コルさん。
浅田がスケートを辞めたいと滑る意欲をなくしている時期に、再び競技へ戻るきっかけをくれた人でもあるという。
浅田は今回ソチのSPでもこのローリー・二コルの振り付けで臨んでいた。

 

こうして彼女の半生を振り返り、浅田本人や周りの人々の様々な思いを知った上で、改めてここまでの演技を一つ一つ振り返ってみると、きっと浅田選手の苦悩、挑戦、そして克服など、成長の過程を感じることがもっとよく出来るのではと感じる。

 

そんな彼女のこれまでの軌跡をまとめたDVDが4月16日に発売するという。
フィギュアスケート一筋に生きた彼女の半生と、悲願の金メダルへ向けての軌跡に迫るDVD”浅田真央「Smile」~氷上の妖精10年の軌跡~”と、浅田の地元・東海テレビだからこそ実現できた知られざる姉・舞との浅田姉妹の素顔に密着したDVD”All History 浅田真央 ~花は咲き星は輝く・浅田舞・真央姉妹11年間密着~”が、同日発売するという。

 

DVD第2弾となる”浅田真央「Smile」~氷上の妖精10年の軌跡~”には過去の貴重な映像に加え、バンクーバー五輪以降、ソチ五輪までの彼女の軌跡と演技を紐解いた全記録を収録しており、2011シーズン以降に浅田が出場した全日本選手権、世界選手権、オリンピックの演技映像をノーカット・完全版で収録。これらは、実況・解説なしとのことで彼女の演技を改めてじっくりとみることが出来るファンにとってはうれしいDVDとなりそうだ。

 

“All History 浅田真央 ~花は咲き星は輝く・浅田舞・真央姉妹11年間密着~”の方は、これまで東海テレビで放送された3本のドキュメンタリー特別番組”花と星(05年12月)”、”涙が真央を強くした(10年3月)”と、3月に放送予定の”浅田真央11年密着(仮)”の総集編に加え、未公開秘蔵映像で見せる浅田真央の笑顔と涙、そして、妹を支え続けた姉・舞のAll Historyとなっている。

 

成長の証を示す各年齢でのインタビュー、ソチ五輪に向けて姉妹がお互いを撮影し合ったプライベート・カメラによる独占映像、さらにソチ五輪帰国直後のロングインタビューなど世界中に感動を与えた浅田のスケート人生を振り返っている。

 

“浅田真央「Smile」~氷上の妖精10年の軌跡~”と”All History浅田真央 ~花は咲き星は輝く・浅田舞・真央姉妹11年間密着~”は、4月16日発売。価格は各3800円(税抜)。

 

●羽生結弦のDVDも発売へ

羽生結弦「覚醒の時」 (通常版) [DVD]

 

ソチ五輪で日本男子フィギュアスケート界に悲願の金メダルをもたらした羽生。

 

その羽生結弦初のブルーレイ&DVD「覚醒の時」の発売が決定したという。
数々の輝かしい実績を残したジュニア時代から、シニア転向直後2011年の東日本大震災の苦難を乗り越え、努力と進化を繰り返し、世界の頂点に立った若き世界王者の軌跡に迫っている。

 

2010年世界ジュニア選手権優勝、2011年四大陸選手権銀メダル、2012年世界選手権銅メダルといった輝かしい実績で、日本男子最年少記録を次々と塗り替え、2013‐2014シーズンは全日本選手権2連覇を達成。

 

本DVDでは、ソチ五輪の演技映像をはじめ、世界を驚かせた世界ジュニア選手権や全日本選手権などの演技映像を実況・解説なしのノーカット完全版で収録しているという。

 

もちろん彼の素顔に迫ったプライベート映像も満載。「ジャンプもスピンも、スケーティングも全てが一流になりたい」と”究極の羽生結弦”へと進化を続ける羽生のこれまでの軌跡を、貴重な映像で綴る。

 

フィギュアスケーター・羽生結弦初のブルーレイ&DVD”覚醒の時”(初回限定豪華版ブルーレイ/税抜5800円、DVD/税抜4800円、通常盤DVD/税抜3800円)は、5月21日発売される。

 

この冬、オリンピックで人々に感動を与えた演技を見せた二人。
ファンは必見のDVDになりそうだ。

 

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