新「ドラゴンボール改」4月からスタート!魔人ブウ編、18年ぶりに復活へ

2009年より2年間にわたって放送された「ドラゴンボール改」の続編として、魔人ブウとの壮絶な闘いを描く新たな「ドラゴンボール改」が、スタートするという。

 

 

ドラゴンボールといえば、ワンピースやドラえもんと並んで、海外でも大人気のアニメ。アニメの放送を楽しみにしているファンも多いことだろう。

 

「もうこんな闘いは描けません。というか、これ以降、闘いの漫画を描く気がしなくなってしまいました」(オリコンスタイルより引用)

 

鳥山明にこう言わしめた、『ドラゴンボール』魔人ブウ編。

 

原作の最終章であり、アニメ版でもこの魔人ブウ編で「ドラゴンボールZ」は終了し、以降はオリジナルストーリー「GT」へと続くわけだが、壮大なドラゴンボール・ワールドを語る上で、メルクマールとなる重要なシリーズだ。

 

ドラゴンボールZ BATTLE OF Z

4月からの第1回放送を前に、28日、東京・台場のフジテレビで「ドラゴンボール改」完成披露試写会も行われた。

 

試写会には孫悟空・悟飯・悟天の1人3役をこなす野沢雅子、ピッコロの声を担当する古川登志夫という二大声優が登壇し、オープニング曲「空・前・絶・後」を歌う谷本貴義(Dragon Soul)、エンディング曲「拝啓、ツラツストラ」を歌うグッドモーニングアメリカのメンバーも応援に駆けつけた。

 

4月からフジテレビほかで放送される『ドラゴンボール改』は、前作でセルを倒した孫悟飯が高校生活を始めるところからスタートする。

 

今回の「ドラゴンボール改」、いくつかのポイントがあるという。

 

その一つが、「驚くほどスピーディに展開する物語」だという。
前回までの「ドラゴンボール改」もそうだったが、Z時代の魔人ブウ編全92話を、半分近いボリュームにまで高密度に圧縮し、同じシーンを何週もかかって放送して物語が一向に進まない、といったものは一切ないというから、視聴者もテンポよく見ることが出来そうだ。

 

あくまでも原作に忠実に……という、いわば鳥山明原理主義であり、だからこそ、アニメファン、原作のファンであっても楽しめるものになっているという。

 

そして、映像の面でも進化が見られるという。
当時の映像をそのままに、フィルムをHDリマスターしてフルハイビジョン放送に対応し、映像がより鮮やかになったというのだ。

 

今回は、オリジナルフィルムから目いっぱいに16:9で抜き取り、画面の両サイドは当時の「Z」でも見えていなかった部分まで活用しているそうで、これにより、前回の「ドラゴンボール改」で指摘されていた「画面の上下が切れ過ぎ」といった問題点も改善されているという。

 

又、声優陣も孫悟空・悟飯・悟天の1人3役をこなす野沢雅子を中心に、当時のメインキャストが再集結しているという。
ドラゴンボールZ時代はスケジュールの都合上、演技を線画にあてており、ON AIRではじめて動く絵を見ていたという。
しかし今回は全て絵がある中での演技となる為、野沢も「乗りやすいし、すんなり役に入っていける。・・・」などと話し、新録のメリットを語っているという。

 

ピッコロ役の古川登志夫も、「音声の収録技術も当時よりも進化しているので、細かい演技もよりしっかりと伝えることができます」と話し、音声も映像もより進化した『ドラゴンボール改』にお目にかかれそうだ。

 

作者の鳥山は、魔人ブウ編の魅力について、闘い以外のある人物について言及している。

 

「どんどん強く変化するブウとサイヤ人達。そしてネタバラシしてしまいますが、ラストの元気玉に注目です。でも作者としては、どうでもいいようなキャラ達のやりとりの方がずっと好きです。とくにバカバカしいキャラのミスター・サタンが勝利に貢献する場面は描いていてシビレました」(オリコンスタイルより引用)

 

鳥山明も絶賛するミスター・サタンの勇姿が見れるのは、魔人ブウ編だけ。

 

鳥山氏が言うように、緊迫した戦いのシーンがあるかと思えば、それを取り巻くキャラの個性ややりとりもこのアニメの魅力の一つだろう。
新「ドラゴンボール改」は、4月6日(日)、フジテレビ系でスタートする。

 

尚、鳥山氏の13年ぶりの連載作『銀河パトロール ジャコ』の単行本が4月4日に発売されることになったが、同単行本には、描き下ろしのおまけ漫画として、「DRAGON BALL - 放たれた運命の子供」が収録されており、悟空が地球に送られるまでのエピソードが描かれているという。

 

『銀河パトロール ジャコ』は、昨年7月に連載スタートしたが、最終回では『ドラゴンボール』に繋がるストーリーが掲載されるなど、読者に驚きを与えていた。

 

そして、そのおまけ漫画のなかで、同氏の代表作『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空の母親が初登場するというから注目だ。
ドラゴンボール本作のなかでも、悟空の母親が描かれたことはなく、今回が初となる。

 

ドラゴンボールの中でも、最強ジャンプやVジャンプなどでスピンオフ作品を描いたり、又、エピソードとは違うが、ドラゴンボールでは、同じく同氏の作品、アラレちゃんとコラボしたこともあるなど、ちょっとした遊び心が楽しい鳥山氏の作品だが、このエピソードもファンにとっては、興味深いものとなりそうだ。

 

尚、単行本は通常版と特装版の2種類があり、特装版にはARポストカード、キーホルダー、バッジが特典として付属するという。

 

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