ダンディ坂野 トヨタ「ヴィッツ」イベントを「ゲッツ」!一発芸人は儲かる!?その明暗とは?

ピン芸人のダンディ坂野が21日、都内で行われたトヨタの新型『ヴィッツ』PRイベントに出席、ヴィッツにルミナスイエローなど新色7色が加わり、黄色の衣装がイメージカラーの坂野は大仕事を“ゲッツ”して、「芸歴20年ですが、本当に黄色を着てきて良かった」と気分をよくして持ちネタも「ヴィッツ!」に変えて叫んでいた。

 

 
イベントでは「ヴィッツをネッツでゲッツ!」を繰り出し、行き交う若者らは苦笑していたというが、スベり続けてもなおやり続ける姿に、一緒に参加した中村アンは「メンタルが強いです。私も見習ってくじけないよう頑張ります」とコメントしていたとか。

 

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このダンディ坂野、一発芸人といわれて早十数年、しかし、忘れられない程度にTVでもお目にかかり、比較的コンスタントにCMなどにも起用されている。

 

たとえ一発でも、知名度が高い「ゲッツ」は、彼の最大の武器であり、毎年「来年消えそうな芸人ランキング」にも入りながら、ここまで来ているというが、実際消えることなく、芸人を続けているのだからなかなかすごい。

 

しかも、本人は「何にもランクインしないよりずっといいですよ。それだけ忘れられていないという証拠だ」と話すなど、一発芸人の鏡のような発言。

 

しかし、ブレイクしていた頃と比べれば、到底、時折あるCMだけでは食べていけないだろうと思いきや、意外にも地方営業や地方局の番組、ローカルCM出演などで、地味ながら相当稼いでおり、実働は週3~4日程度で年収2,000万円以上だというから、一般人からみれば結構な高収入だろう。

 

在京キー局のバラエティ番組などではそれほど見かけなくても、地方局の番組や CMなどには結構出演していて、もちろん、『ゲッツ!』という持ちネタは世間的にはとっくに飽きられていても、認知度やインパクトを考えると地方では十分通用するといい、特に、地方での営業では有効なのだという。

 

実際、ダンディ以外にも一発芸人と呼ばれる人たちが数多くいるが、そういった面々にとって、芸能人にとって1日で多額の収入が見込める「おいしい仕事」と言われているのが、結婚式やパチンコ店などのイベントの営業だといわれている。

 

芸能人をイベントなどに派遣する仲介会社も多くあって、ある会社のギャラランクによると、無名の若手芸人で15~20万円、たまにテレビで見かける若手芸人だと20~30万円、今人気の芸人が40~60万円、誰もが知っている有名芸人が60万円以上だといわれ、一度売れると人気が落ちても知名度だけはあるので、営業先ではそれなりに盛り上がるし、結構なギャラを取れるというのだ。

 

つまり、一発屋芸人にとっては格好の稼ぎ場ということだ。同じように、ネットでよく名前の挙がる一発屋といわれる芸人のテツandトモやエスパー伊東なども、最近TVではほとんど見かけないが、やはり年収は同じぐらいあるという。

 

たとえ一発でもブレークしておくことが、その後の芸能界で生きていく為には必須になってくるのかもしれない。
しかし、一発でもヒットを飛ばすこと自体が至難の業なのかもしれないが・・・

 

では逆に、一発芸人の全てが、その一発のギャグによって安泰でいられるのだろうか。

 

例えば、「エンタの神様」などで人気となったタレントのコウメ太夫(41)は今年はじめに放送されたTV番組の中で、ブレイク当時、月収が400万円だったことを明かしていた。

 

それをしっかりと貯え、貯金額は推定8400万円、それを元手にアパート1棟を5000万円で購入し、現在は家賃収入などで生活しているというからかしこい。
ちなみに現在の月収は家賃収入などを含めて60万円だというから、成功したときの収入をうまく生かして生活しているパターンだろう。
しかし、芸人としては、TVの「あの人は今・・」といった企画で見かけるぐらいだ。

 

又、一時期は各番組にひっぱりだこだった「ギター侍」のネタが大ブレークした波田陽区(38)も昨年、絶頂期の月収は2800万円だったと明かしたが、今は20万円と話していたし、「右から来たものを左へ受け流すの歌」のブレイクで知られるムーディー勝山などは、ブレイク当時の月収が600万以上あったのに対し、昨年、月収は14万円ほどと報じられ、今では奥さんの収入で生活しているとも伝えられている。

 

又、「ヒロシです・・・」のギャクでブレイクしたヒロシも、ツイッターの自己紹介に、「昔テレビに出てて、今は出てないヒロシです。
年に3回くらいテレビ局にいます。」と自虐的な感じのコメントを載せているなど、必ずしも一発芸人全てがその後も安泰というわけではなさそうだ。

 

明暗を分けるのはなんだろう。

 

その「ネタ」自体の使いやすさもあるのかもしれないが、ネットでの様々な声をみていたら、事務所のマネージメント能力や、どういった看板を出すかで明暗が分かれるといった話が色々な人のコメントの中にみられた。

 

ダンディ坂野自身も昨年週刊誌のインタビューでこのように話している。(NEWポストセブンより)

「うちの事務所(サンミュージック)が頑張ってくれているというのもあります。うちの事務所はカンニング竹山、小島よしお、スギちゃんといろんな芸人がいますからね。ちょっとコスチュームが変わっていて、インパクトもありますからね。」

 

「例えば小島よしおのところにゾンビが出てくる映画のイベントで「小島さん、なんか消えそうで、ゾンビっぽいから」と出演依頼がくるとするでしょう。そうすると抱き合わせでぼくにもそのイベントの仕事がくる。逆のパターンでぼくにきた依頼でほかの芸人と抱き合わせになることある。そういう相乗効果で消えそう、消えそうと言われながらもなんとか生き残っています。」

 

その事務所のマネージメントのうまさや、一発芸人を行かすノウハウがあるかないかというのは大きいのかもしれない。

 

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