足腰の弱った高齢者のような症状 ロコモ症候群 子供の一割に!?

      2017/10/19

しゃがもうとしても、ひざが痛くて曲がりきらない、両腕を同時にまっすぐ伸ばしてあげることが出来ないといった、普通なら足腰の弱った高齢者にありがちな症状が、子供に見られるようになっているという。

 

 

そんな症状をロコモティブ・シンドローム(ロコモ症候群)と呼ぶ。

 

立つ、歩くなどの日常の基本的な動作が困難になり、要介護やになった状態、又はそうなる危険性の高い状態をさす言葉だという。

ロコモティブシンドローム

 

運動器の機能障害のために移動能力が低下した状態であるといい、加齢とともにそうした症状が起こってしまうのはある程度仕方ないことだが、最新の研究では小中学生にも「子供ロコモ症候群」と呼べる症状が報告されているというから驚きだ。

 

週刊ポストによると、このことに警鐘を鳴らしている宮崎大学医学部整形外科の帖佐悦男(ちょうさえつお)教授は以下のように話しているという。

 

「宮崎県の小中学生を対象に運動器の機能をテストしました。『かかとをつけた状態でしゃがみ、静止することができるか』といったチェックを行なったところ、うまくできなかった子供が全体の約1割もいたのです。しゃがんでいる途中で後ろに転げてしまう。ロコモ症候群につながることが懸念される状態であり、極めて深刻です」

 

帖佐教授が、宮崎県内の小中学生8738人を対象とし、2012年に調査したものだという。

 

前述の「しゃがみ込みテスト」などの結果、骨や筋肉、関節などの運動器に「異常あり」と判定された子供は1123人(全体の12.9%)にものぼった。軽度の異常が認められた子供も含めれば、全体の2割以上が何らかの問題を抱えていたという。

 

実際に各自治体のHPなどでも、ロコモ対策について取り上げたものは見られるのだが、基本的には高齢者向けのものが多い。

 

学童期の子供の場合、実際の学校での活動でみると、物を投げる動作ができない、自身の倒立はおろか倒立する子を支えられない、廊下の雑巾がけの際に手で支えられず前歯を折ってしまうなど、少し前の時代には考えられなかったことが起こってきているという。

 

高齢者が老化によって、この症状を引き起こすのに対して、子供の場合は、バランスの良い朝食がきちんと摂れている子どもが3~4割と少ないなど、近年の子どもたちの食事、運動など生活習慣の劣化からくるともいわれている。

 

子どもへのしっかりした運動指導・食事指導などのロコモ対策は、国が義務付けているメタボの予防にもつながるため、子供のうちから、良い生活習慣を身に付けることが大切になりそうだ。

 

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