悪質!盲導犬 数箇所さされるも出血に耐えて任務遂行!

      2017/10/19

さいたま市の全盲の男性(61)が連れていた盲導犬が先月、何者かに刺され、けがをする事件があったことが分かった。

 

 

男性が仕事先に向かう電車内で被害に遭った可能性が高いとされるが、訓練された盲導犬のため、事件当時もほえるのを我慢したとみられる。

 

警察は悪質だとして器物損壊容疑で捜査している。

 

男性は7月28日午前11時ごろ、さいたま市内の自宅を出て埼玉県川口市の仕事先に向かうため、JR浦和駅(さいたま市)から電車に乗り、東川口駅で降車した。

 

盲導犬クイールの一生 / 石田ゆり子

いつものように男性と盲導犬のオスカーが職場の店舗に到着すると、同僚がオスカーがお尻の上の辺りから血を出している事に気が付いた。
日ごろから抜け毛を散らさないようにTシャツタイプの服を着ているが、その服の後ろ端の腰の辺りから流血していた。

 

傷口を消毒し、応急処置を施して動物病院に連れて行くと、直径5ミリほどの刺し傷が4か所あったという。
被害男性は、聴覚にはまだまだ自信があるが、まったく気づかなかったと言う。

 

大型犬の皮膚は厚いといわれ、獣医の見立てでは鋭いフォークのようなものを何度も突き立てなければ出来ない傷だといい、何かに引っ掛けた事故ではなく、何者かが傷つけたことは明白で、警察も事件性を認めているようだ。

 

1957年に盲導犬が誕生してからというもの、今や全国の盲導犬の実働数は1000頭を超え、街中で任務をこなす姿をよく目にするようになった。
そんな盲導犬に対するいたずらについて、毎日新聞によれば、次のような話が載っていた。

 

全国に11ある盲導犬育成団体の一つの「日本ライトハウス」(大阪市)によると、盲導犬に対する悪質ないたずらは初めてではないという。最近10年間でも顔を蹴られたり、歩行中にしっぽを引っ張られたりしたなどのいたずらが数件報告されている。

同ハウスの盲導犬訓練所の所長代理は「十数年前には盲導犬にたばこの火を押しつける場面がある映画の公開後、香川県などで数件まねしたような被害が出た。今回も模倣する人が出るのでは」と懸念する。今回被害に遭ったオスカーを訓練した育成団体「アイメイト協会」(東京都)の関係者も「これまでもたばこの火を押しつけられたり他のペットにかみつかれたりという盲導犬被害は多々あった」と明かす。(毎日新聞より)

 

又、今回の被害男性が直接知る女性ユーザーの盲導犬は、気付かないうちに額にマジックで落書きされ、女性は深い心の傷を負ったという。

 

犬は比較的痛みに強い動物であることや、アイメイト(盲導犬)として訓練を受け、他の盲導犬もオスカーも、人に対する攻撃性を持たないように訓練される。
目の見えない人の目のかわりとなって働き、吠えたり声をあげたりしない盲導犬に対し、これらはかなり悪質といえる事件だろう。

 

動物への虐待を巡っては、動物愛護法違反罪(2年以下の懲役か200万円以下の罰金)も適用されるが、悪質なケースや飼い主が明確な場合などは器物損壊罪(3年以下の懲役か30万円以下の罰金もしくは科料)が適用されるという。

 

こんな被害にあっても、動物が器物扱いなのは悲しいところだが、盲導犬は普通の犬ではなく、目の見えない人の目のかわりとなって働くという立派な任務を背負ってそこにいるのだということを理解し、いたずらなどは一切やめて欲しいと願う。

 

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