GPシリーズ中国大会 羽生練習中に正面衝突で流血し倒れこむも乗り 越えて2位!

GPシリーズ中国大会に出場しているフィギュアスケートの羽生結弦選手。

 

 

アクシデントは6分間練習中に起こった。

 

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中国のエンカン選手と羽生選手が激しく衝突し、相手の右肩に顎が当たった羽生は、リンクに激しく倒れると観客から悲鳴やざわめきがあがった。

 

顎を打った振動が強かったのかもしれない。
自分では立てず、2分ほど苦しそうに倒れこんだ。
支えてもらいながらなんとか起き上がった羽生の頭部からは流血し、真っ白なリンクの上にも血が落ちていた。

 

歩きだした羽生はふらふらとし、顔面は蒼白、そのままリンク外へ戻り、治療を受ける状況の中、6分間の公式練習は一時中断された。

 

しばらくして再開された公式練習に、頭にはテーピング、顎に絆創膏を貼り、応急手当をした状態で、再び現れた羽生。
誰もが棄権するかと思われたが、なんと羽生はリンクに出て練習を始めた。

 

当初、羽生とぶつかったエンカンは棄権との情報だったが、エンカンも怪我をおして出場した。

 

自分に活を入れるかのように、気合の入った表情で登場した羽生、そして、予定通り試合に出場し、フリーの演技を行うその精神力の強さに観客は大きな拍手と歓声を送っていた。

 

GPファイナルでもない、世界選手権でもオリンピックでもない大会で、棄権という選択肢も充分あったかもしれないのに、羽生からはこの大会で滑りきるという強い信念しか感じなかった。

 

滑り終えた羽生の顎からは、汗が滲み、又少し流血していた。
苦しそうな中にも、滑りきった充実感からか、笑顔も見られたが、フリーの得点が出ると、顔を覆って声をあげて泣き崩れた。

 

結果はマキシムコフトゥンが243,34点で優勝、羽生はアクシデントの中で堂々の2位と大健闘だった。

 

その後、後ろに控えていた担架に乗せられて運ばれていった。

 

こんな試合は見たことがない。
羽生の怪我が大事に至らないことを、試合を見ていた誰もが祈っていることだろう。

 

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