セブンイレブン ドーナツ販売へ!コンビニ業界独り勝ちの理由とは?

      2017/10/19

セブンイレブンジャパンが、2015年から店頭でのドーナツ販売を始める方針を明らかにしたという。
全国約1万7000店に温度管理ができる専用のケースを設置し、1個100円程度で販売する。

 

 

セブンイレブンで人気なのが、セルフ式のドリップコーヒー。
14年度中に約6億杯に達するというセルフ式コーヒーとの相性が良いと判断したといい、すでに11月から大阪や京都などを中心に「セブンカフェドーナツ」の名称で「もちもちストロベリーリングドーナツ」など6種類を試験販売しているそうで年間約6億個の販売を目指すという。

 

コンビニエンスストア最大手の進出で、ミスタードーナツなどの既存の専門チェーンなどにも影響を与えそうだ。

 

セブンイレブンが次々と打ち出してくる商品。

 

日本フランチャイズチェーン協会の統計によると、コンビに業界の既存店売上高は消費増税のあった4月以降、前年同月比でマイナスが続いていると言うが、唯一、プラス成長を維持しているのが、セブン&アイ・ホールディングスだという。

 

しかも、10月に発表された中間決算では、半期ベースで過去最高益を達成しているというから、まさに独り勝ちといったところだ。

 

4月の消費増税後の消費者心理が冷え込んだ後も、セブンイレブンが順調に売上げを伸ばしているというのはなぜなのだろうか。

 

今年の10月にその強さの秘訣をセブン&アイ・ホールディングスの鈴木会長兼CEOに直撃した記事が、東洋経済オンラインに載っていたので抜粋してみたい。

 

鈴木会長は、「消費が飽和の状態である今、値上がりがあると心理的な抵抗がある。だから、新しいもの、食べるものならおいしいものを作らなくちゃいけないと言うことを、昨年からいい続け、準備をしてきた」という。
そして、「どういう施策をとってきたかで同じ業界の中でも、相当な差が出てくるのではないか」と話す。
過去の売り手市場だったときのように値下げだけでお客さんがついてきてくれることはもうないと語っている。
(東洋経済オンラインより)

 

例えば、私たちの着る服は、今まで着ていたものが、着られなくなったわけではなくても、新しいものが出て、気に入れば買うように、食べるものも同様、消費増税だからと、ただ従来のように値下げをしていることが、対応していることにはならず、マーケットの変化にどうあわせていくかが重要だと話す。

 

しかし、マーケットの変化に対応した新しいものの提案、おいしいものを提供するというのは、言うほど簡単なことではなさそうに感じる。

 

ライバルのコンビニ各社も新製品を出しているし、当然、おいしいものを目指しているはずだ。

 

では、セブンイレブンの「おいしいもの」「新しいもの」という考え方はどうだろう。

 

「形だけ新しくてもダメ。食べ物なら食べてみておいしいこと。」
そして、「新しいもの」には、小容量で無駄が出ないという機能も含まれる。量を多くして価格を据え置くだけならば買われない。
単価は多少上がっても無駄が出ないならば、それはある意味で「安さ」と言える。」
(東洋経済オンラインより)

 

一消費者として感じるのは、例えば、前述のセブンイレブンで人気のセルフ式のドリップコーヒー。

 

コーヒー専用サーバーなど該当機器のすべてをオリジナルデザインで創り上げ、豆の品質、焙煎具合、ドリップ方法など、素材と製法にこだわりを見せるコーヒーを提供していて、セブンイレブンで大人気だ。

 

4種の豆のうち、2種類は「香り」に、残りの2種は「味」に特徴を持つものを選び、香りの豆は浅めに、味の豆はコクを出すために深めに焙煎する「ダブル焙煎」とした。
なお、焙煎は味の素ゼネラルフーヅ(AGF)とUCC上島珈琲がエリアを分けて担当する。また、焙煎した豆は品質劣化を防ぐためにチルド(10度以下)で配送するという。
(誠 Styleより)

 

おいしいコーヒーということに限っていえば、お金をある程度かけ、
店を選ぶ選択肢も多い今の時代であれば、それなりのものが飲める。

セブン-イレブン 終わりなき革新

 

しかし、お客にはそれぞれニーズがある。
味、時間、価格・・・。
コンビニならコンビニ、専門店なら専門店にお客が求めるニーズにあっていなくては意味がないのだ。

 

100円という手ごろな「価格」でありながら、「おいしさ」や「品質」へのこだわりが感じられ、安くても良いものを提供している。
おそらく、セブンイレブンという店舗で販売するのにとてもマッチしているのだ。

 

ネットでもセブンイレブンのこのコーヒーの評判はよいようで、実際飲んでみたという口コミも多く見られる。

 

同業他社の同じようなコーヒーには、セルフ式ではなく店員が入れてくれるものがあり、その分なのか、価格もやや高いという。
そのいくらかの価格の差が、店員が入れるからという理由なら、セルフでいいので安くしてほしいと言った声も聞かれる。

 

そんな声があったからなのか、このコンビニでは、セルフ式を導入した店舗もあるようで、セルフなら100円になるという。

 

又、別のコンビニでは、当初、100円ではなかったコーヒーを、セブンイレブンに追従するように、100円に値下げしたといった話も聞かれ、同業他社が人気の高いセブンイレブンのコーヒーに合わせてきているといった印象に見える。

 

考え方の根幹にある「形だけ新しくてもダメ。食べ物なら食べてみておいしいこと。」に忠実に、購入者のニーズに見合ったコーヒーを提供する、満足感と価格のバランスがよいのだろう。

 

店員の手作業でコーヒーを入れる手間を省き、セルフにすることで安価になるなら、セルフでいいと納得してもらえれば、結果として、購入者にも「無駄が出ない」ことになる。

 

サービス、味などの面で、付加価値を求めるのなら、別の業態の店に行けばいいのだから。

 

ガソリンスタンドで店員にガソリンを入れてもらう事しか出来なかった時代から、セルフで、自分でも入れられるようになり、その分安くなるという選択肢が増えたように、その時代時代で、求められていることは変化していく。

 

たまたまコーヒーという話になったが、他にも購入者の視点に立った魅力的な商品がたくさんあるように思う。

 

今時の、この店に来るお客というものが、どんなニーズを持っているかを見極める目が、今後生き残っていくためには必要なのだろう。
 

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