アイドルの変遷 売れないアイドル、衝撃の生計実態とは!?

アイドルグループの戦国時代ともいえる近年、1000を超えるグループがあるといわれる。
しかし、ももクロ、AKBのように誰もが知っていて陽の目を浴びているグループがいる一方で、実際に稼げるグループはほんの一握りだという。

 

 

最近、テレビなどでも取り沙汰される機会が増えたが、地下アイドル、ライブアイドルとも呼ばれるような「メディアにはほとんど露出せず、LIVEやイベントなど中心に活動するアイドル」の多くは、月収が2,3万円程度といわれ、当然それでは生活が出来ない為、深夜帯の居酒屋やカラオケ店でのアルバイトは当たり前なのだという。

 

先日、放送された「サンジャポ」の中で、テリー氏はアイドルが水着に進出したことで、グラドルの仕事が減っていると指摘していたが、昔はアイドルが水着を着ることはあっても、イメージとしては、汚れのない「清純派」的な売リ方で、本業は歌手であり、グラドルとは一線を画していたように思う。

 

ここで、アイドルについて少し振り返ってみたい。

 

その象徴ともいえる80年代は、数多くのアイドルを生み出すが、90年代に入ると、冬の時代へと突入、アイドルの形が、それまでの歌手活動を中心とするものから女優、CM、グラビアなどを主とするものへと変化していった。

 

こうした状況下でも、かつての80年代のアイドルのように歌を中心とした活動にこだわるアイドルはおり、J-POPにその座を奪われてテレビなどへの出演が難しかったため、地道なライブを中心に活動するようになったといわれる。

 

グループアイドル進化論 ~「アイドル戦国時代」がやってきた!~ (マイコミ新書)

しかし、その活動はテレビ番組の様な華やかな世界とは遠いもので、小規模なライブハウスや区民会館、百貨店の屋上などで行われ、握手会などを繰り返しファンと間近に交流するようになっていった。

 

その後もしばらくはこうした厳しい時代は続くのだが、90年代後半に入ると沖縄アクターズスクール出身のSPEEDのように、アーテイストでありながら、アイドル的な人気も獲得するようなグループが生まれてくる。

 

そして、その後はモーニング娘。などがアイドル文化を復活させると、再びアイドルに注目が集まるようになっていった。

 

現在の地下アイドルの流れは、表舞台で活躍する上記のようなアイドルがいる一方で、大手媒体への露出がないことを逆に熱いライブやファンとの触れ合いを積極的に行い、その頑張りを身近に体験できる一体感がファンの支持を得ていくアキバ系のアイドル、そしてAKBが現れたことで大きな社会現象を引き起こすこととなった。

 

そのAKBが見せた日本初の全編水着仕様のミュージック・ビデオでは、水着姿、そして彼女らの最大のヒット曲である「ヘビーローテーション」を筆頭に、水着姿や下着姿など、今まで暗黙の了解としてアイドル表現とグラビア表現を隔ててきた「見えない壁」を突破したことがきっかけとなり、その後の流れとして、このグラビアとアイドルの境界が曖昧になっていく。
そして、現在のアイドル表現は、両者の両立が一つのテーマになっているともいわれている。

 

こうして振り返ってみると、アイドル像というものが時代とともに変わってきているのがわかる。

 

以前はなんとなく住み分け出来ていたグラドルとアイドルが曖昧になってきたことで、グラドルの立ち位置が厳しくなってきたということなのか。

 

実際には月給1万円しかないグラドルもいて、タニマチ的なこともあるとテリー氏が発言したことで、ネット上では「言っちゃった」「テリーは闇を知っている」との反応がみられた。

 

又、その話を裏付けるように、実際に手っ取り早く高収入を得る方法を選ぶケースもあるようだと明かすのは、アイドル誌の副編集長だ。

 

それがパトロン契約ともいわれ

 

「アイドルのブログやツイッターには不可解なことがたまにあります。無名なのに海外旅行で豪遊したり、高級店で食事したり、ブランド物が写っていたり。パトロンがいるのは間違いない」
(産経デジタルより)

 

そして、フェイスブックやラインといったSNSツールが、後押ししているという。

 

「アイドルのツイッターやブログにメッセージを送ると、返事があることがある。当人同士しか分からないので、まさにパトロン関係を生む温床になっているのです」
(産経デジタルより)

 

地道な活動をしているアイドルがパトロン契約とは衝撃的な話だが、そうした関係を作らなくては生き残れないということなのかもしれないが。

 

最近はお笑い番組にしても、芸人だけでなく、モデルやスポーツ選手など様々な人が出演し、話術にも長けた人が増えたことで、芸人のポジションも脅かされかねない状況がみられる。

 

こういう時代と言ってしまえばそれまでだが、生き残りをかける厳しさをひしひしと感じざるをえない話だ。

 

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