2015フィギュア世界選手権 男子ショートは羽生首位!ライバル選手は?

フィギュアスケートの世界選手権3日目の27日、中国の上海で男子ショートプログラム(SP)が行われ、2連覇のかかる羽生結弦が95.20点で首位にたった。

 

 

このリンクは11月の大会で6分間練習中にハン・ヤンと衝突し、怪我を負った場所。
その後も腹部の手術、右足首の捻挫と苦難続きだった羽生は、昨年末の全日本選手権以来、その姿を見せることなく、今大会の出場となった。

 

その為、羽生の回復度合いがどのような状況なのかはっきりしないまま、大会の公式練習の様子を見守る形で今日のSPを迎えた。

 

羽生は、冒頭の4回転トーループは回り終えた後、バランスを崩し、手をついてしまうが、その後は流れ良くすべり、トリプルアクセルはGOEで加点のつく綺麗なジャンプで着氷させると、最後のコンビネーションジャンプも決めて首位で折り返した。

フィギュアスケート Life Vol.1 (扶桑社ムック)

 

試合後のインタビューで羽生は、「ノーミスで出来なかったのは正直悔しい」としながらも、「今シーズン、失敗、苦戦していたルッツ、トゥのコンビネーションが綺麗に入った」事と、「最初から最後まで伸び伸び楽しんで滑れた」事を良かった点としてあげた。

 

又、全日本後、昨年末に手術を行い、その後も捻挫のため、本格的な練習に入れたのは今月初めと言われているが、試合感について聞かれると、「(試合感は)全然なくて、本当に緊張しました。緊張をどう対処したらいいのか、全然わからなくて、客観的に自分のことを見れなかったのかなという風に思っています」と答えた。

 

日本人男子選手初の2連覇のかかる世界フィギュアについては、「連覇はついてくるものだと思うので。とにかくただ自分ができることをやっていきたいと思います。」とコメントした。

 

2位は、羽生と同じコーチに支持するスペインのハビエル・フェルナンデス、3位はカザフスタンのデニス・テンがつけた。

 

フェルナンデスは冒頭の4回転サルコウを成功させると、他のジャンプもミスなく演技を終え、羽生につぐ92.74点で2位で折り返しとなった。
一方、今大会羽生の一番のライバルと言われているデニス・テンは、演技開始直前に、SPの曲が途中からかかるというアクシデントが見られたものの、仕切りなおして演技を行うが、冒頭の4回転で大きく転倒、次の3アクセルは綺麗に決めたが、最後の3-3のコンビネーションジャンプのセカンドジャンプで少し乱れが出てしまい、ジャンプに精細を欠き、自身のPBには届かず、3位から明日のフリーに挑む。

 

日本代表の小塚崇彦と無良崇人は、それぞれジャンプのミスが目立った。
小塚は4回転、3Aでジャンプが乱れると、最後の3-3のコンビネーションジャンプのファーストジャンプで転倒し、70.15点でショート19位となった。

 

無良も4回転が途中で開いてしまうと、得意のトリプルアクセルが一回転となってしまうミスが響き、得点源で点数をとれず、64.93点で23位での折り返しとなった。

 

この結果、明日のフリーで2人の巻き返しがなければ、3枠が微妙になってきた。

 

今大会に3人が出場している国は、うち上位2人の順位の合計が13以内でなければ来年の3枠を得られない為、現時点、SPの順位で見れば羽生1位+小塚19位で合計20となり、フリーで小塚、無良の浮上が必要となる。

 

小塚は「人任せではいけない。自覚をもってやりたい」と決意し、無良は「どうしたらいいか考えてフリーに臨みたい」と話した。
日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は「想像していない順位になってしまったが、この採点方式では挽回は可能」と話している。

 

日本男子は2006年大会で1枠、07年は2枠だったが、08年から3枠を保ってきており、明日のフリーではこの点も気になる所だ。

 

【SPの結果】
1.羽生結弦 95.20
2.ハビエル・フェルナンデス 92.74
3. デニス・テン 85.89
4.セルゲイ・ボロノフ 84.70
5.ハン・ヤン 84.45

19.小塚崇彦
23.無良崇人

 

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