北島三郎愛馬 キタサンブラック 「3着は立派」と愛馬ねぎらう

キタサンの冠名の馬主で知られる歌手の北島三郎。

 

 

その愛馬である「キタサンブラック」が19日、千葉県の中山競馬場で行われた第75回皐月賞に出走し、3着となった。

 

15頭が出走したレースで、道中2番手で進み直線半ばまで先頭に並ぶなど見せ場充分の内容に、レース後北島は「よく走ったよな。3着は立派だ」と笑顔で愛馬を労った。

 

クラシックレースの晴れ舞台であるこの日、故郷の北海道から2人の実弟を招待し、一緒に中山競馬場で観戦した北島。

 

実はこの日のために、勝負服と同じ色のネクタイを特別に仕立てており、勝った際には表彰式で関係者全員で着用する予定だったという。

 

前走の3月22日のスプリングステークスを勝った際には「皐月賞を勝ったら(表彰式で)歌う」と宣言し、その心づもりでもいたというが、G1優勝の“まつり”は次走以降にお預けとなった。

 

しかし、今回の走りで「この馬はそのうちやるよ。ダービーでも楽しみ」と手応えをつかんだという北島。

「自分は歌手として多くの人に夢を届けてきた。今、紅白、劇場公演を卒業して一服している時に、この馬が“代わりにオレが頑張るから”と、オレに夢を与えてくれる。うれしいね。ありがたい」と目を細めた。(デイリースポーツより)

 

芸能界の馬主は多いが、馬主生活50年の北島が馬主に興味を持ったのは1960年代(『大野商事』名での馬主登録は73年)、先輩の歌手、春日八郎から「サブちゃん、馬はいいぞ」と勧められたのがきっかけだったという。

 

長男の龍氏にちなんで名付けた所有馬第1号の『リュウ』がいきなり新馬戦を勝利し、「デビュー曲が100万枚のヒットを飛ばしたみたいだったね」と完全にハマったという。
それから40年以上、「ダービーを獲りたい!」とロマンを追い続けてきた。

 

キタサンブラックのほかに、キタサンチャンネルでG2(01年ニュージーランドT)、キタサンヒボタンでG3(01年ファンタジーS)を制しているが、G1は9度の挑戦で01年阪神JFの4着(キタサンヒボタン)が最高だっただけに、キタサンブラックの3着はG1最高着順、今後の期待も膨らみそうだ。

 

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