フィギュア GPシリーズ第3戦中国!小塚、村上、今井の結果は?

フィギュアスケートのグランプリシリーズ第3戦、中国大会が行われました。
男子は小塚、女子は村上、今井が出場したこの試合、結果の方は・・・

 

 

ステップ バイ ステップ

五輪の代表枠3をめぐって激戦が予想される男子、GPシリーズはソチ五輪の日本代表の選考基準になっている大会ということもあり、初戦のスケートアメリカ(10月18~20日、米デトロイト)で6位と出遅れた小塚崇彦(トヨタ自動車)にとって、なんとしても上位に食い込みたい試合。

 

「運は自分でつかみ取るものだ」と逆転を胸に秘めて挑んだ試合でしたが、小塚はジャンプで2度転倒するなど、本来の出来ではありませんでした。
冒頭に回転不足で転倒。予定した2つ目の4回転を3回転半に変更する安全策をとったが、中盤には3回転フリップで再び転倒し、6位に終わったスケートアメリカでのフリーの得点153.20点を下回っってしまったものの、合計では3位となり表彰台に上りました。

 

GP初出場の閻涵(イエンハン)が合計245.62点で中国男子としてGP初優勝、マキシム・コフトゥン(ロシア)が、予定していた3回の4回転のうち2回を決め、フリーではトップの156.81点を出し、合計238.65点で2位となっています。

 

この結果、各種目の上位6人・組が進出できるGPファイナル(12月・福岡)出場は厳しい情勢とみられる小塚にとって、オリンピック出場の切符を確実に手にするためには、12月下旬の全日本選手権で表彰台に上がることが事実上の最低条件となりました。

 

試合を終えた小塚は、「ミスが多すぎる。ジャンプはタイミングが合っていなかった。自信を持って百パーセント大丈夫と言い切れるくらい練習していくしかない。」とコメント。

 

前回の世界選手権でカザフスタンにはじめてのメダルをもたらしたデニス・テンは、怪我の為、前回出場予定だったアメリカ大会を欠場し、まだ完全に調子は戻っていない中、今回の中国大会に出場しましたが、結果は奮わず・・・しかし、今後の回復次第では強敵の一人になりそうです。

 

この中国大会では中国の閻涵(イエンハン)が、高さと幅のあるきれいな4回転を決めて優勝しているように、ここ最近の男子は4回転の出来、ジャンプのミスをしないことが、そのまま高得点へと結びついてしまう過酷な試合が続いています。

 

数年前までは4回転を回避しても、その他の部分の質を上げ、丁寧にきっちりとミスなくまとめれば、メダルも手に出来た可能性はありましたが、今では4回転を入れなくては勝負にならない上、その出来によって表彰台に上る人が入れ替わる可能性は高く、選手たちにとって、かなりプレッシャーのかかる厳しい戦いが続いていますね。

 

女子の方は、村上佳菜子(中京大)と今井遥(ムサシノク)が出場していましたが、村上が4位、今井は6位という結果に終わっています。

 

村上はフリーの後半、二つのジャンプで大きなミスがあり、3回転フリップ、ダブルアクセル(2回転半)のタイミングが合わず、立て続けに1回転になってしまい、得点を伸ばせず、SPと同じ総合4位にとどまりました。

 

それでも10月のジャパンオープンから、この1ヶ月、つなぎの部分と呼ばれる技と技の間の振り付けを大幅に手直ししたという今回、以前よりは内容が確実に上がっていたといいます。

 

明るい曲調のSPとは対照的に、「祈り」がテーマだという情感漂う曲に合った表現力の向上に取り組み、「前回より感情が出せるようになったと実感した」とコメント。
指導する山田満知子コーチは「最近は頑張って(五輪に)行きたい」と話していると以前との違いを感じているといいます。

 

今井のほうは、10月のオンドレイ・ネペラ杯(スロバキア)を制し「SPとフリーをそろえて自己ベストを更新したい」と意気込んで望みましたが、三つのジャンプを失敗するなど振るわず、「頭では冷静だったが、途中のステップから一気に体力がなくなってしまった」。
優勝した10月のオンドレイ・ネペラ杯(スロバキア)後、体調を崩したことが影響し、演技時間の長いフリーは耐えきれなかったといいます。
しかし、目標が明確になったとコメントしていますので、次回に期待したいですね。

 

村上、今井両選手は、第6戦のロシア大会(11月22~23日)に出場しますので注目です。

 

さて、次回のGPシリーズ第4戦は日本での大会、NHK 杯になります。
ここに出場する選手は、鈴木明子、浅田真央、宮原知子 高橋大輔、無良崇人 織田信成の6選手。
特にまだ結果を出していない高橋、無良、織田選手については、3枠を占う重要な試合になりそうです。
これから年末までの戦いに目が離せません。

 

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