キム・ヨナ 怪我後の復帰戦は?新プログラムの曲は?

ソウル聯合ニュースによりますと、ソチ冬季五輪のフィギュアスケート女子で2連覇を狙うキム・ヨナが、12月5~8日にクロアチアで開催される国際大会に出場するとマネジメント会社が5日、明らかにしたそうです。

 

 

キム・ヨナ~銀盤の女王

キム・ヨナはソチ五輪を最後に引退の意向を表明しており、これが最後のオリンピックとなりますが、この夏、練習中に右足中足骨を損傷、9月には全治6週間と診断され、すでにGPシリーズ(第2戦のスケート・カナダと第5戦のフランス杯)欠場を決めていました。

 

五輪に先立ち実戦感覚をつかむため、12月に開催されるいくつかの小規模大会を検討した結果、クロアチアでの「ゴールデン・スピン・オブ・ザグレブ」を選択したといいます。

 

ソチ五輪で連覇を目指すキム・ヨナですが、ショートプログラム(SP)はミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」から「ピエロで笑わせて」、フリーはタンゴ界の巨匠ピアソラの「アディオス・ノニーノ」を選曲。

 

特に、今回のFP曲に選んだタンゴの「アディオス・ノニーノ」ですが、振付師のデビッド・ウィルソンは、「この曲を表現できるのはキム・ヨナだけ」と断言しており、キム自身も「これまでのプログラムで一番難しい」とコメント。
しかし、怪我もあってその演技を公の場では披露していないといいますので、このクロアチアの大会で新プログラムが初公開されることになり、注目が集まります。

 

キムはマネジメント会社を通じ、「残された期間、十分に準備し、満足のいく結果を得てくる」と決意を示したそうです。

 

キム・ヨナも浅田真央もソチ五輪が最後のオリンピックに

 

10月末の会見で、キム・ヨナは「痛みは完全にひいていないが、全体でみて70%ほどの状態に戻った」と回復状況を説明。
2連覇がかかるソチ五輪について「今回で引退になると思うので、楽しく、いい経験をして帰ってきたい」と抱負を語っています。

 

又、ライバルの浅田真央(中京大)の評価を問われると、「私は審判ではないので評価はできない。浅田選手だけでなく、ほかの選手もよく準備している」と述べたそうです。

 

BBCはソチ五輪開幕まで100日となった30日(英国時間)に英BBC放送はソチ冬季五輪を輝かせるスター選手10人を発表。
キムはフィギュアスケート最高のスターに選ばれており、「2010年バンクーバー冬季五輪で歴代最高点(228.56点)で優勝を果たし、今年の世界選手権でも優勝したキムは依然敵なしの状態で、ソチ五輪の金メダル候補」「韓国のスーパースターで、スピードスケート以外の種目で初めて冬季五輪で優勝した韓国人だ」と紹介しています。

 

キム・ヨナと戦うことになる浅田も今期を最後に引退を表明しており、オリンピックを集大成にしたいと語るように、先日優勝を果たしたGPシリーズのアメリカ大会の結果で200点を超える高得点を出しても「まだ伸ばせる部分もたくさんあるので、通過点として次に備えたい」と語るなど、最後のオリンピックに向けて、常に前向きに進んでいく様子はすばらしいなと感じさせてくれます。

 

ここまでの選手になると、ライバルが誰ということよりも、もはや自分との戦いなのかもしれませんね。

 

浅田の次の試合は11月8日(金)~ 11月10日(日)に行われるNHK杯。
集大成となる良いシーズンを送って欲しいと願っています。

 

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