主な注目競技と結果
8日)フリースタイルスキー女子モーグル上村愛子 4位
上村は前回バンクーバー五輪に続く4位に入り、初出場の1998年長野五輪から5大会連続での入賞を果たした。ジュスティーヌ・デュフールラポワント(カナダ)が22.44点で優勝し、2位のクロエ・デュフールラポワント(カナダ)と姉妹で金銀を独占。3位はハナ・カーニー(米国)だった。
上村は今後については、3月に福島・猪苗代でのワールドカップ(W杯)に出場する意向を示している。
一方、男子モーグルの西伸幸は14位、遠藤尚は15位だった。
9日)フィギュア団体戦 結果5位
ソチ五輪の新種目であるフィギュアスケート団体決勝が9日に行われ、日本は決勝に進出した5カ国中最下位の5位という結果に。
期待されたメダル獲得はかなわなかった。
日本がメダルを取るためには何が必要なのかという声について
・ペアとアイスダンスの競技の強化男女シングルに対して、日本では層が薄い。
フィギュア大国では、小学校のうちからペアやアイスダンスに取り組むケースが少なくない為、強化しなければ総合的なポイントが上がらない。
・団体戦の選手起用について
全種目からある程度バランスよく点数を取れる上位国に比べ、日本の場合は、すべてを団体に注ぎこまないと表彰台は難しい実力でありながら、男女ともシングルでメダルが期待できるという状況を考えると、個人戦を顧みずに投入するというのは強化部としてはなかったと話しているように、団体戦の選手起用が鍵となる。
9日)男子ノーマルヒル 葛西紀明 8位
男子ノーマルヒル(HS106メートル、K点95メートル)が9日、行われ、日本勢は7大会連続出場で41歳の葛西紀明(土屋ホーム)が101・5メートル、100メートルの合計255.2点で8位入
賞したのが最高だった。20歳の清水礼留飛は18位、渡瀬雄太(ともに雪印メグミルク)は21位、竹内択(北野建設)は24位。
10日)スピードスケート男子500メートル 加藤条治5位 長島圭一郎6位
10日に行われたスピードスケート男子500メートルは、加藤条治(日本電産サンキョー)が2回の合計1分9秒74で5位、長島圭一郎(日本電産サンキョー)が合計1分10秒04の6位で、メダル獲得はならなかった。
過去2度の五輪で頂点に届かず涙をのんだ加藤は「悔しい。(メダルに)届かなかったので残念」と落胆した表情を浮かべた。
6位に終わった長島も「情けない。申し訳ない気持ち。とにかく自分のことに集中したが、五輪なのでいつも通りとはいかない。結果がついてこなかった。仕方ない」と悔しさを隠さなかった。
11日)スピードスケート女子500メートル 小平奈緒5位
11日に行われたスピードスケート女子500メートルは、小平奈緒(相沢病院)が2回の合計タイム1分15秒61で5位入賞した。
辻麻希(開西病院)が1分16秒84で9位、住吉都(ローソン)が1分17秒26で14位だった。優勝は李相花(韓国)で、バンクーバー五輪に続く2連覇を果たした。
11日)男子スノーボードハーフパイプ 平野歩夢 銀 平岡卓銅
2月11日(現地時間)ソチオリンピック・男子スノーボードハーフパイプ決勝が行われ、平野歩夢が2位、平岡卓が3位に入り、今大会、初の日本勢のメダル獲得となった。
12日(日本時間13日未明)にはスノーボード女子ハーフパイプ決勝があり、岡田良菜(らな、バートン)が2回目で85.50点を記録して、5位に入賞、ソルトレーク五輪で8位だった三宅陽子以来で、最高位を更新した。
11日)ジャンプ女子ノーマルヒル 高梨沙羅 4位
ジャンプ女子ノーマルヒルは11日夜(現地時間)に決勝が行われ、日本の高梨沙羅選手は4位でメダル獲得はならなかった。
女子ジャンプは今大会から正式種目に採用された新種目。
高梨選手は1回目を3位で折り返したが、2回目で順位を落とし4位となった。伊藤有希選手は7位、山田優梨菜選手は30位だった。
金メダルを獲得したのはドイツのカリーナ・フォクト選手。高梨選手のライバルとされたサラ・ヘンドリクソン選手も怪我明けで振るわず、21位だった。
12日)ノルディックスキー複合 男子ノーマルヒル個人 渡部暁斗 銀
12日渡部暁斗が日本の複合では20年ぶりのメダルとなる銀メダルを獲得した。弟の渡部善斗も15位に入った。
同日行われた前半のジャンプでは、渡部暁斗が100.5メートルを飛び2位につけた。トップのエリック・フレンツェル(ドイツ)と6秒差で後半のクロスカントリーをスタート。激しい競り合いをしたがゴール直前で惜しくも引き離された。