浅田真央 休養後のグランプリシリーズ中国大会で優勝!本郷も2位

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦となる中国大会で一年間の休養を経て、GPシリーズ復帰戦となる浅田真央が優勝した。
前日6日のショートプログラム(SP)で後続に約6点差をつけて迎えたフリーは125.75点で3位だったが、合計197.48点でGPシリーズ15勝目を挙げ、日本選手最多を更新した。11年ロシア杯から続く連勝記録も8まで伸ばし、最多となった。

 

浅田の復帰戦のショートプログラムはジャズの「すてきなあなた」。
最初のトリプルアクセル(3回転半)から連続3回転、最後の3回転ルッツと大きなミスはなく演技を終えると、両腕を振り下ろすガッツポーズで満足そうな表情を見せた。

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浅田がショートプログラムで出した71.73点というのは、女子のトップ選手が出せる高い得点だったが、実は細かなミスが見られた。

 

冒頭の3アクセルで成功したものの、3フリップー3ループの2連続ジャンプで、後半のループが回転不足の判定、基礎点が1,1倍になる後半に持ってきた3ルッツでエッジエラーを取られている。
3アクセルも成功はしたものの、出来栄えでのプラスはなかった。

 

もし予定通りの構成が出来ていればさらに高い得点だったことが考えられ、復帰後でもあり、シーズン序盤という事を考えると今後が楽しみなプログラムだ。

 

試合後に浅田は「予想外の(高い)レベルでシーズンに臨んでいる。
女子のレベルが高いので、後押しされて刺激をもらっている。このレベルで挑戦して、(演技を)まとめられたことには大きな意味があった」と話した。

 

そして7日に行われたフリーはオペラ「蝶々夫人」。

 

冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)はGOEで加点が付く見事なジャンプを成功させたが、その後の連続ジャンプの後半、3回転ループで転倒するなどミスもあり、得点は伸びなかった。
又、昨季から演技前にスタート位置につくまでの時間が1分から30秒に短縮されていたが、33秒を要してしまい、1点減点された。
2季ぶりの復帰で試合勘は万全でないが、演技点などでカバーし、本郷を上回り、復帰戦を優勝で飾った。

 

フリーの演技後「今日のフリーは自分としてもまだまだやることがあって、課題もたくさんあると感じました。次に向けて、時間は少ないですが、フリーを中心に練習したい。今日の演技には満足していません」などと話した。

 

次戦は27日開幕の第6戦・NHK杯に出場。
シリーズ6戦の上位6人に与えられる来月のGPファイナル(スペイン・バルセロナ)出場権を目指す。

 

SP2位の本郷理華はフリーでトップの129.97点を挙げ、自己ベストを更新する合計195.76点で2位となった。昨季世界選手権3位のエレーナ・ラジオノワが3位だった。

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