キムヨナ復帰戦、SPで高得点 Gスピン・クロアチア

フィギュアスケートの国際大会ゴールデンスピンは6日、クロアチアのザグレブで女子のショートプログラム(SP)が行われました。

 

この大会には女子シングルにキム・ヨナ(韓国)、安藤美姫(日本)、エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)らが、男子シングルにミハル・ブレジナ(チェコ)、アルトゥール・ガチンスキー、セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア)らがエントリーしており、特にこの大会が怪我後の復帰戦となる金妍児(キムヨナ 韓国)、安藤美姫も出場することで注目が集まっています。

 

キム・ヨナ~銀盤の女王

6日の夜、ショートが行われ、注目のキム・ヨナですが、3回転ルッツ―3回転トーループできれいに着氷すると、その後のダブルアクセル(2回転半)ジャンプで片手を着くミスが出たものの、73.37点の高得点をマークし、浅田真央(中京大)が10月のスケートアメリカで出した今季の女子SP最高得点である73.18点を上回ったと報じられています。

 

同じ大会に出場している安藤美姫(新横浜プリンスク)は三つのジャンプ要素をすべてきれいに決め、今季自己最高の62・81点でショートを終えています。ショートよりもフリーを滑りきる体力に幾分の課題を残す安藤選手、今日の試合でよい結果をだし、全日本選手権に備えてもらいたいですね。

 

それにしても、やはりキム・ヨナの点数が出ると、決まって浅田と比較されますね。

 

ゴールデンスピン大会は格下の大会なので、点数だけを単純比較はできない事や、キム・ヨナも怪我の復帰初戦であり、浅田選手にしても、今季トリプルアクセルをクリーンに飛べていないので、そのあたりも加味すると、今後まだ分からない数字のように思うのですが、常に比較されると気の毒な感じもします。

 

ちなみに、フリーは12月7日(土)、日本時間の22時ぐらいから女子のFSが行われる予定ですが、キム・ヨナのフリーについては、先日、韓国のコ・ソンヒ大韓スケート競技連盟競技理事が「ジャンプ、スピンなどこれ以上高い難度の技術はない」と語っていますので、エレメンツの多いフリーの演技でどのような結果を出すのかも見てみたいですね。

 

因みにキム・ヨナの復帰戦のショートの結果について、韓国の中央日報では以下のように報じられています。

 

「やはり“フィギュア女王”だった。出てくるやいなや、いきなりシーズン最高点を出した。キム・ヨナ(23)が今季初の公式大会でシーズンベストをマークした。」と冒頭でキムヨナのショート1位と浅田との点差を報じ、「キム・ヨナは当初、今季のグランプリ(GP)シリーズに出場する予定だったが、9月の右足のけがのため不参加を決めた。リハビリに集中する間、フィギュア女子シングル部門のレベルは下方平準化傾向が目立った。浅田真央(23・日本)がGP第1・4戦で続けて合計200点を超えたとはいえ、ジャンプでミスを連発し、「点数水増し」疑惑も浮上した。先月フランスで開催されたGP第5戦では、観客席に「キム・ヨナが懐かしい」と英語で書かれたカードまで登場した。」と伝えています。

 

又、「 こうした状況でキム・ヨナがけがから回復して復帰した。B級大会とはいえ、キム・ヨナは真剣な表情で大会に臨み、来年2月のソチ冬季オリンピックを控えて実戦点検を行った。そしてSPで堂々とシーズン最高点を出した。一度ジャンプミスがあったものの、経験からにじみ出る豊かな感情の演技と表現力、卓越した技術がすべてそろった演技だった。キム・ヨナの登場はフィギュア界に適当な緊張感と同時に活力を吹き込む契機となった。」と報じています。

 

大会の結果・詳細は ⇒ ゴールデンスピン キム・ヨナ優勝!安藤の結果は?

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