フィギュアGPファイナル5日に開幕 ロシア勢の勢い!女子の注目選手は?

いよいよ5日に福岡で開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル。
グランプリシリーズで上位6人に入った選手のみが出場できるファイナルですが、日本からは女子は浅田真央選手が出場しますので、応援したいですね。

 

 

又、今回注目すべき点は、浅田とアシュリー・ワグナー(米国)以外の4人全てがロシアの10代の選手という事。

 

フィギュアスケート ソチ五輪完全ガイド (晋遊舎ムック)

ロシアはソチ五輪に向けて強化してきた若手選手の育成がここにきて実を結びつつあるようです。
ファイナルにロシアの選手が4人というのは、最低一人はロシア勢がメダルを獲得するということになりますね。

 

今回のオリンピックもそうですが、まだ10代の4人ですので、次のオリンピックシーズンにロシアの選手がどれだけ活躍しているかというのも、日本にとっては脅威かもしれません。

 

しかし、今回のソチ五輪は、これだけの選手がいても、ロシア女子の五輪代表選考枠は2つなんですね。

 

その2つをめぐっての選考は熾烈な戦いとなりそうですが、ロシアの五輪選考基準はどうなっているのでしょう。

 

気になったので調べてみると、1人目はヨーロッパ選手権の最上位者、2人目は連盟の推薦、とされているようです。

 

ロシアスケート連盟によると、選考で重要な大会に位置づけられているのは、「グランプリファイナル」、「ロシア国内選手権(12月末)」、「ヨーロッパ選手権(1月15~19日)」の3大会だということで、ロシア国内選手権はヨーロッパ選手権の予選会であり、3人が出場できるといいます。

 

2枠目の選考基準である「連盟の推薦」というのが、ややあいまいで、有無も言わせないぐらいのダントツの成績を取る事が出来れば良いのでしょうが、混戦の中で決めるのはかなり難しくなりそうな感じですね。

 

選考について質問すると各選手とも答えにくそうな表情になり、「すべては連盟に委ねられている」と一貫した答えが返ってくるといいますので、ロシアの選考も難航しそうです。
(日本の選考についても別の記事で触れていますので、そちらをご覧下さい)

 

いずれにしても、今回の「グランプリファイナル」も選考に関係する大会に位置付けられているわけで、このロシア4人の中で、トップに立つことは、2枠目をめぐるソチ五輪の代表に一歩近づくことになるかもしれない重要な大会ということですね。

 

ところで、このファイナルで優勝を狙う浅田真央選手は、アメリカ大会、NHK杯でともに優勝し、自己ベストも更新、いち早くファイナルへの出場権を手にしています。

 

得点でも全選手の中で今シーズン一番高く、彼女が現在のところトップを独走しほかの選手が彼女を追う形になっていますが、その浅田選手の最大のライバルとなるのは誰になるのでしょうか。

 

今シーズンも安定した演技をみせているワグナーもメダル候補ですし、ロシア勢の中では、15歳のユリア・リプニツカにも勢いがありますね。

 

ロステレコム杯ではリプニツカヤはSPで72.24点と、キム・ヨナ、浅田真央に続く歴代3番目の高スコアを手にしていますし、柔軟性を生かしたスピンや3回転の連続ジャンプなども持っています。

 

又、14歳でソチ五輪には出られませんが、今年3月の世界ジュニア選手権でリプニツカヤやポゴリラヤを抑えて優勝しているラジオノアも浅田選手が「昔の自分を見ているよう」と話すように、大会に出るたびに点数を伸ばしているまさに伸び盛りの選手。
年齢制限でソチ五輪に出られないというあたりも、昔の浅田選手を彷彿とさせますね。

 

どの選手にとっても、五輪前の重要な大会であることには違いがなさそうです。

 

タイトルとURLをコピーしました