大ヒットの『テルマエ・ロマエII』 上戸彩 初めて自分で出演決めた

2年前に大ヒットした爆笑コメディーの続編『テルマエ・ロマエII』。
4月26日に封切られ、週末2日間の興収が前作を越える大ヒットスタートとなった。

 

 

その後も数字を伸ばし、5月1日時点で早くも観客動員数100万人を突破したこの映画が、第16回ウディネ・ファーイースト映画祭でマイ・ムービーズ観客賞を受賞した。
前作の『テルマエ・ロマエ』でも第14回の同映画祭にて同じ賞を受賞しており、2作連続で同賞受賞の快挙となるという。

 

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このマイ・ムービーズ賞は、インターネット投票で選ばれる賞ということで、観客からの評価が反映する賞なだけに、出演者、監督ともにうれしい受賞だろう。

 

武内英樹監督は授賞式に参加し、「2回連続でいただけるとは思わなかった。最初から最後まで笑いが起こって監督冥利に尽きます。嬉しいです」と語り、主演の阿部寛も「前作に続いて2度もこの賞をいただき、ありがとうございます。大変嬉しく光栄に思います。1人でも多くのイタリアの方々にパート2を見て、楽しんでいただけたら幸いです」とのコメントを寄せている。

 

パート2も大ヒットとなったこの映画、主演の阿部寛とともに、出演している上戸彩は、最初、出演を決めるまでに、期待に応えられるのかという不安があったのだという。

 

上戸は10代前半の頃からドラマに出演し、CM本数も毎年、ベスト10上位に入るなど、顔を見ない日はないほどの売れっ子で、年齢を重ねるにつれて女優として、様々な役柄や作品にも挑戦しているが、意外にも20歳になるまでは、芸能活動をやっている自分のことがずっと好きになれなかったという。

 

夫であるHIROと結婚する際も、上戸は「12歳で芸能界に入った私は、プライベートが何なのか、ありのままの自分がどんな自分なのかわからないくらいにずっと日々の忙しさに戸惑いながら生きてきたような気がします」と話していた。

 

「女優というお仕事をしているときは、“役”に身を扮して、見ている人をだましているような感覚だったんです。だから20歳までは、“保育士になりたい!”ってあちこちで宣言していました。でも、20歳になったときに、ようやく人に求められることのありがたさを感じるようになって。そこから、“女優”という仕事にちゃんと向き合っていこうと決めました」と話している。(週間新潮より)

 

25歳になった頃から、作品に対していろいろと打ち合わせを重ね、相談するようになったことで、「自分がやりたいと思ってやった作品は、こんなにも自分の身になるものなんだ」と実感したというが、そんな上戸が最初に自分で出演を決めた映画が、この「テルマエ・ロマエ」だったという。

 

期待に応えられるのかという不安や、この映画の最後のシーンで上戸さん演じる山越真実の涙に感情移入できないことも含め、監督に、「自信がないんです」とありのままの気持ちを伝えたところ、監督が『僕を信じてください。一緒にイタリアに来てください』といわれたそうで、上戸はその気持ちがすごく嬉しかったという。

 

「やっと気持ちに余裕が出てきたのかな。それまでは、周りのスタッフの人たちや、応援してくれる人たちへの恩返しだと思って仕事をしていたんです。周りの人たちの笑顔を見てはじめて、『やってよかった』って思うことも多かったし。でも、今はすべて自分のためにやっているし、お芝居をすることが心から楽しいって思えるんです」という上戸。(週間新潮より)

 

『テルマエ・ロマエII』の撮影現場は、“大ヒットするってこういうことなんだ”って実感できるほど、現場のエネルギーがすごくて。私自身が、フワフワ楽しんでいた」と話す今は、役者という仕事が本当に素敵なものだと思えるのだという。

 

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