ASKA更生に向けて行われる治療とは?入院先の病院は?

覚せい剤取締法違反(使用、所持)の罪などで起訴され、3日に保釈されたASKA(本名宮崎重明)。

 

 

ASKAは保釈と同時に弁護士を通じてマスコミ各社に書面を出し「私は二度と同じあやまちをしないと決意しています」と誓い、病院に入院して薬物治療を受ける意向を明かしていた。

 

CHAGE and ASKA VERY BEST NOTHING BUT C&A

ASKAが薬物治療を受ける病院というのが、千葉市内にある国立病院と伝えられており、はっきりした病院名は報じられていなかったが、TVでその病院が映った時にチラッと写った病院名、外観からも、そこは千葉県の精神病院「独立行政法人 国立病院機構 だと思われる。

 

ASKAはこの病院で、覚せい剤からの更生を目指して治療を受けることになった。

 

このASKAが受ける治療はハッキリあかされてはいないが、「条件反射制御法」だとうわさされている。
というのも、この病院には、「条件反射制御法」治療の第一人者がいるのだという。

 

その「条件反射制御法」とはどういったものだろう。

 

薬物治療の専門家の大阪・汐の宮温泉病院精神科の中元総一郎医師が、この治療プログラムについて、TV番組の取材に答えていた内容が以下の通りだ。

 

中元医師は、薬物依存について「購入場所を通るなど薬物に関係した行為をした時に記憶が強烈によみがえる。すると脳から指令が出て強い欲求が湧くというサイクルに陥る。脳からの指令を断たないと、どうしようもない」と指摘する。

 

わかりやすい例を挙げると、普段から梅干しやレモンを食べている人は、見ただけで『すっぱい』と思い口に唾液が溢れる経験があると思うが、これは条件反射によって起こる。

 

覚せい剤の使用者は、注射器を見るだけで、薬物使用時の高揚感がよみがえる条件反射を起こすという。
その為、本物そっくりの針の付いていない注射器のなかに、赤い血液に見立てたインクが仕込んである「擬似注射」を使い、「注射を打つ行為をしても、快楽がない」という経験を繰り返し与える事で、覚せい剤への欲求がなくなっていくという治療法だ。

 

患者の脳にとっては、害ではなくプラスの行為だった薬物摂取を擬似的に行い、繰り返すうち「薬物には効果がない」と脳の記憶が変化するという。

 

ASKAの場合、自宅から吸引器具が押収されており、注射ではなく、あぶって吸引する方法がとられていたと思われるが、そういった場合でも同様に、薬物の代替品を使い、ガラスパイプであぶってすわせて全く気持ちよくならないと感じさせる。

 

中元医師は、200回以上繰り返すことで効果が出てくるといい、その疑似体験を 最低でも2ヶ月半から3ヶ月は繰り返すことが必要になるらしい。
9割ぐらいの人が、擬似摂取や想像摂取を繰り返すことで、そういう反応が弱まってくるといい、依存以前の健全な脳、神経系のサイクルに戻るという。

 

薬物の禁断症状から抜けきれるようになるまでの間、閉鎖病棟で 大量の精神安定剤の投与により落ち着かせるといった話も耳にすることがあるが、これでは根本的な解決にはならないのだろう。

 

中元医師は「脳のサイクルを断ち切らないと絶対にやめられません」と強調している。

 

この治療法をASKAが実践し、薬物から抜け切ることが出来ることを願いたい。

 

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