26日から開幕した全日本フィギュアの男女の試合が終わり、日本スケート連盟は28日、来年3月に中国で開催される15年世界選手権に挑む日本代表選手を発表した。
男子代表
羽生結弦、小塚崇彦、無良崇人
女子代表
宮原知子、本郷理華、村上佳菜子
上記代表の中に、町田選手の名前がない。
代表が発表され、一度選出された選手たちがリンクに登場したところでフジテレビの放送が終わったが、その後代表に選出された町田樹(関大)がリンク上で突然、現役引退を発表し、世界選手権の代表辞退を表明した。
結果、繰り上げで無良崇人が代表入りした。
町田は「今大会をはじめ、いつもわたくしのことを応援してくださり、ありがとうございます。今回、世界選手権代表発表の場に立つことができたことを光栄に思うと同時に、感謝の気持ちでいっぱいです」と話し始めた。
さらに「私事ではありますが、フィギュアスケート選手としての引退を本日、決断しました。つきましては、世界選手権の代表も辞退させていただきます」と続けた。
そして、今後については、来年4月より、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士2年制に入学し、研究者を目指したいと話すと、「自らの力でセカンドキャリアを切り開きたいと思いました。今日、こうして発表できたこと、万感の思いです。新たな道で、ゼロからのスタートで、研究者を目指します。心から、ありがとうございました」と語った。
ショートではパーフェクトな演技を見せ、観客を魅了、自身も演技後に感極まった様子で涙を浮かべた。
翌日に行われたフリーでは、いくつかのミスが見られたが、演技終了後には「本当に、スケートから多くのことを学ぶことができた。全てを込めたつもり。悔いはない」と話していた。
この電撃的な発表後、町田は報道陣の取材に応じ、準備してきた紙を読み上げ、引退決断に至った理由をこのように話したという。
しかしながら、周囲の方々のご指導のもと、自分自身でセカンドキャリアへの一歩を踏み出せるよう、競技を続ける傍らで、文武両道を胸にここまで準備をしてまいりました。」
(ヤフーニュースより)
その為、町田は今シーズン序盤、スケートアメリカ出場のため、シカゴへ出発する直前、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程2年制の一般入試を受験し、その合格発表は、アメリカでのショートプログラムが行われる日で、万感の思いで演技をしたという。
そして、今回、全日本で自分の演技を終えた結果、28日の朝、晴れやかな気持ち引退を決断、大西コーチにも本日その意志を伝えたようだ。
町田は来年の4月より、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程2年制に入学し、博士課程進学を視野にいれ、将来的には研究者を目指し、一大学院生として精進して行きたいという。
又、今後機会を与えて頂ければの話として、研究活動の一環とアイスショー等での演技や創作活動を必要最小限の数の舞台において、経験させていただきたいと考えていると伝えた。
この町田の引退について、日本スケート連盟の小林芳子強化部長は全く知らなかったことを明かした。
しかし、スケートアメリカでも、ずっと卒論を書いたり、すごい量の本を持ってきていたといい、町田の学業への意欲はすぐそばで感じていたようだ。
(デイリースポーツより)
町田にとっては熟慮の結果なのだろうが、あまりにも急な「引退宣言」にファンは驚きを隠せないかもしれない。