草なぎ剛主演の関西テレビ・フジテレビ系ドラマ「銭の戦争」の第7話の番組平均視聴率が14.4%を記録し、初回2時間スペシャルの14.1%を上回る視聴率だったことがわかった。
近年は視聴率に悩まされるドラマが多く、高視聴率のドラマの名前を挙げるほうが簡単というぐらい、20%を超えるドラマは数少ない。
今クールのドラマを見ても、ここまで全話、10%以上の視聴率をキープしているのは、人気のシリーズ物の「相棒13」「ドクターズ3最強の名医」に、フジの月9「デート」水曜の日テレの「○○妻」そして、この「銭の戦争」ぐらいである。
初回こそ、取り立てて高い視聴率ではなかったドラマだが、視聴率も7話のドラマスタート時で11.1%で入り、1分後には13.2%に上昇、その後は14~15%台をキープし、最高15.4%をマークしており、視聴者が同ドラマを狙ってみていることが伺えるという。
同作は、韓国の人気漫画家パク・イングォン氏の同名漫画が原作といういわゆる韓国のコミックを元に、2007年に韓国でもパク・シニャン主演でドラマ化されており、最高視聴率37%、平均視聴率31%を記録し、社会現象を巻き起こした。
実際に見てみると、今まで草なぎが演じてきたいわゆる人柄の良さそうな役柄とは全く異なる。
このドラマの中で草なぎが演じる白石富生は、東大卒の外資系証券マンというエリート生活から一転、自殺した父親の借金を背負い、家も仕事もすべて失ってしまうものの、「金で失くしたものすべて、金で取り戻す!」と、どん底から這い上がっていく強さを持った“復讐に燃える熱い男”を演じている。
AKB48卒業後初の連続ドラマ出演となる大島優子、元婚約者役の木村文乃や敵役の渡部篤郎など話題性のあるキャスト起用し、彼らの芝居の評価も高い。
今までの彼の役柄とのギャップも楽しめるが、なんといっても引き込まれるのはそのストーリー展開のテンポの良さかもしれない。
「毎話ラスト15分で魅せる怒涛の急展開や、コアターゲットであるF1・F2とティーン・キッズの母子視聴のほか、M2を中心とした男性層からも支持されていることが見て取れ、幅の広い層になじんでいることが、初回の視聴率を越えた大きな要因の一つ」と話している。
(オリコンスタイルより)
草なぎはこのドラマの出演前にこう話している。
「韓国映画やドラマは好きで、よく観ますが、復讐劇は好きなジャンルです。観ている方には、面白く、時にはスカッとして楽しんでいただける“ただの復讐劇”ではない、今まで見たことのない復讐劇にしたい」と気合十分。「次週を楽しみにしていただけるようなドラマを全力で作っていきます」と誓った。
同ドラマでは、金に振り回される富生の人生を、金の魔力、家族愛、そして、大島演じる高校時代の恩師の娘・紺野未央と、木村演じる元婚約者の令嬢・青池梢との愛憎に満ちた複雑な三角関係などを交えながら、テンポよく、時にはユーモラスに、時にはシリアスに描く。
ネット上でもこのドラマについて、ストーリー展開の良さがドラマを飽きさせず、引き込まれるといった意見が多く見られ、少々極端な展開はあるものの、韓国ドラマ好きの人達が見ても楽しめそうなドラマだろう。
案外終わってみれば結構、高視聴率をマークしているかもしれない。