Perfumeが海外で大人気 その理由とは?

以前に比べてTVなどの露出が減ったと感じていた日本の女性3人組テクノポップユニット・Perfumeですが、この所、海外で絶好調だといいます。

 

 

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海外進出を視野に入れ、レディー・ガガ、マドンナらが所属し、世界77ヶ国に展開する外資系レコードメーカー、ユニバーサルミュージックに移籍したのが、昨年の2月頃の事。
海外展開第1弾として、アルバム「JPN」の音源をアメリカ、イギリス、フランスなどiTunesを扱う全50ヶ国(日本を除く)で配信しました。

 

Perfumeのサウンド、ビジュアル、作品の世界観は、既に海外からの評価、注目度も高く、2011年に、ディズニー/ピクサーの長編アニメーション映画「カーズ2」の現地スタッフがPerfumeのファンだったことから、代表曲「ポリリズム」が全世界で公開されるバージョンの挿入歌に起用されたことでも話題になりましたね。

 

YouTubeで配信した「VOICE」のミュージックビデオは世界195ヶ国(外務省調べ)のうち192ヶ国、「レーザービーム」は190ヶ国で視聴され、アニメやマンガ、ゲームといった日本独自のポップカルチャーに興味を持つ海外ファンとの親和性が高く、受け入れられやすかったというのも、パヒュームの人気につながるところがあったようです。

 

そのPerfumeが、10月に最新アルバム(ユニバーサルJ移籍第1弾)「LEVEL3」を発売しましたが、日本のみならず海外でも人気が高く、各国からは本作のCD化の要望が殺到し、14ヶ国で発売が決定とのことです。
CD市場よりもデジタル市場が格段に大きい海外において、ここまで多くの国々でCDが発売されることは非常に稀なケースだといいますから、その人気振りが伺えますね。

 

「Perfume史上最強のダンスアルバム」を謳って発売された本作は、女性グループとしてはプリンセスプリンセス(1989年11月「LOVERS」~1993年2月「Bee-Beep」=5作)が記録して以来、20年8ヶ月ぶりにアルバム5作連続首位獲得数で最多タイに並び、世界119の国と地域にも配信され、国内のiTunes週間アルバムランキング1位、香港・台湾・シンガポール・タイのiTunesエレクトロニック・アルバム部門でも1位を獲得し、アメリカ、カナダなど計19ヶ国でトップ10入りしたといいます。

 

今年の6月には日本人アーティストとして初めて、カンヌ国際広告祭にゲスト出演し、最先端の技術を駆使したパフォーマンスを披露したPerfumeですが、このパフォーマンスが凄かったというのも話題になりました。

 

「日本でナンバーワンのテクノガールズユニット」と紹介されたパフュームは、暗がりの中で真っ白な衣装をきて登場。
衣装は振袖状に広がるようになっており、動きに合わせて次々とCGが投影され、めまぐるしく形と印象を変え、メンバーの身体は生きたプロジェクションマッピング(建築物や物体に映像を投影する表現手法)の「スクリーン」という演出。

 

投影されるCGは、グローバル・サイトを通じてファンから寄せられたツイートだったり、CGアニメだったりで、現実離れした近未来的なステージだったようで、現地でも終了後は観客席から歓声と拍手が沸き起こっていたといいます。

 

楽曲を手掛ける田中ヤスタカ氏、振り付けを担当するMIKIKO氏、アートワークを手掛けるトリプル・オーなど、パヒュームの演出には才能あふれるクリエイターが関わっているというのも大きな魅力であり、楽曲、アートワーク、MV などを含め、クリエイティビティの高さも同時にアピールできる機会になったのではないでしょうか。

 

Perfumeの海外人気が高い理由について、所属レーベルの関係者は「日本語や漢字にふだんから慣れ親しんでいるアジア圏では既に人気がありましたが、7月のヨーロッパツアーと今作で、欧米にも人気が広まりました」と説明。
「特に欧米では、最新のテクノロジーを駆使したライブや映像、彼女たちのファッションセンスも注目を集めています。日本人特有の綺麗な黒髪も欧米のファンから支持されているポイントだと思います」と分析しています。

 

実際、7月にドイツ・イギリス・フランスの3ヶ国で行われたPerfume初のヨーロッパツアーや今作に関するニュース記事は、世界中のメディアで紹介され、ドイツでは毎週110万部発行されているNo.1情報誌「Der Speigel」や現地2大新聞にもインタビューが掲載されて話題になったといいます。

 

フランスを代表する女性誌「ELLE」ではファッションセンスを絶賛され、台湾や香港などアジア各国では雑誌の表紙を飾ることも少なくないといいますから、日本で感じているより、世界での人気は確実に高まっているようです。

 

又、海外ファンのニーズに応えるために、PerfumeのグローバルFacebookでは日本と同じ情報を英語、フランス語、ドイツ語でも発信したり、最新アルバムについても、熱烈な要望を受けて海外向けの「インターナショナル盤」が特別に制作され、ブックレットには英語表記を追加しているとのこと。

 

DVDには地域ごとに英語、中国語、韓国語の字幕を入れ、海外のファンも収録内容をフルに楽しめる仕様にするなど、こういった所も海外の音楽ファンにとっては大きな魅力なのかもしれません。

 

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