19日、日本スケート連盟は都内で理事会を開き、ソチ五輪を目指す安藤美姫(25)新横浜プリンスクの強化選手復帰は前回に続き、見送られたということです。
安藤は10月の関東選手権で優勝したものの「五輪に出られるレベルに達していない」として強化選手に復帰できなかったのですが、日本連盟強化部では安藤が2位となった今月3、4日の東日本選手権を判断材料に再検討したそうですが、理事会の議題には上がらなかったそうです。
しかし、五輪代表最終選考会である全日本選手権(同21~23日・埼玉)には出場権を得ている事もあり、実戦感覚を養う為、22日(日本時間23日未明)、オーストリアのグラーツで国際大会「アイスチャレンジ」のSPに臨むといいます。
21日は屋根だけで寒風が吹き込む練習会場で調整し、約30分間の練習では得点源である3回転ルッツも跳び、SPで新たに挑むトーループの2連続3回転ジャンプを決めたといいます。
イタリア人のリッツォ・コーチは「新しい連続ジャンプを試す。練習では徐々に良くなっているので、試合でミスなく滑ることが目標」と手応えを示しています。
今回の大会ではGPシリーズカナダ大会で6位だったコートニー・ヒックス(米国)ら28人がエントリーしているそうですが、有力選手は出場しないそうです。
又、理事会では国際大会「ゴールデン・スピン」(12月5~8日、クロアチア)に安藤が招待選手で出場することを承認していますが、同大会は怪我後初めての試合で、ソチで五輪2連覇を狙う金妍兒(キム・ヨナ)(23)韓国の復帰戦でもあり、又ここで今季のプログラムを滑るとあって注目が集まる大会になりそうです。
貴重な実戦の場で、安藤がどこまで自分の力を出せるか、全日本を占う大切な試合になりそうですね。