ソチ五輪 各競技のメダル候補に挙がったのは?

ソチ時事は、27日、ソチ五輪の公式ニュースで各競技のメダル候補を紹介し、大本命にジャンプ女子の高梨沙羅選手(クラレ)を挙げたといいます。

 

 

フライングガールズ 高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦

その高梨の対抗に右膝手術からの復帰を目指すサラ・ヘンドリクソン(米国)と30歳のベテラン、ダニエラ・イラシュコ(オーストリア)を挙げています。

 

中でも昨年2月の世界選手権で優勝し、高梨の最大のライバルといわているサラ・ヘンドリクソン(19)は、昨年8月の練習中に転倒、右膝の前十字靱帯などを損傷し8月21日に修復する手術を受けており、復帰に向けて1日に6~8時間のリハビリテーションを続けてきたといわれていました。

 

ソチ冬季五輪の米国女子ジャンプ代表がどうなるか発表が待たれましたが、22日に代表入りが決定し、現在、米国チームの監督や医療スタッフの指導の下、1週間ほど前からソルトレークシティー五輪公園にあるノーマルヒルの台で飛んでいるといいます。

 

高梨選手の最大のライバルが戻ってきたことにより、金メダル争いがどうなるか注目が集まりますね。

 

又、フィギュアスケートの女子では、浅田真央(中京大)と鈴木明子(邦和スポーツランド)とともに、連覇を狙う金妍児(キムヨナ)(韓国)、地元のユリア・リプニツカヤ(ロシア)、グレーシー・ゴールド(米国)が金メダル候補に挙がっているといわれ、フィギュア男子は世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(カナダ)らと並んで、羽生結弦(ANA)、高橋大輔(関大大学院)が有力視されているといいます。

 

フィギュアは今シーズンに入って女子も男子もハイレベルな戦いが続いている状況ですね。
女子で名前の挙がっている選手は、公式の試合だけでなく、国内の大会を含めるといずれも200点を超える点数で勝っている選手ばかり。

 

ISU公式戦では、欧州選手権でロシアのリプニツカヤが出した今季世界最高の209.72点、それに続くのはGPシリーズNHK杯で浅田の出した207.59点。

 

国内大会は参考になりますが、全米選手権で211.69点を出したグレイシー・ゴールド(米国)、全日本選手権で215.18点を出して優勝した鈴木明子、韓国選手権でのキム・ヨナの227.80点など・・・

 

メダル候補に挙がっていない選手でも200点を超える点数を出している選手はいますし、少し前なら200点を超える選手は数える程度だったことを考えると、選手のレベルがだいぶ向上していることを感じますね。

 

男子についても、現在、世界フィギュア連覇中のパトリック・チャンと、それに迫る勢いを見せる日本の羽生選手。

 

羽生は今シーズンのNHK杯、SPでパトリックを抜いて歴代最高得点をたたき出し、この試合で優勝。フリーとの合計でも290点台はこの二人だけしか出していない点数であることを見ても、メダル候補に名前が挙がってくることはうなずけますね。

 

この二人が実力を十分に発揮できたなら、メダルの可能性はやはり濃厚になりそうです。

 

しかしながら、男子もジャンプなど技術の面が上がってきており、前回のバンクーバで優勝したアメリカのライサチェック選手は、4回転を回避し、完璧な演技をして金メダルに輝きましたが、現在では4回転を回避しては、国際試合などでもメダルに届かないといった状況になってきています。

 

その為、各選手はリスクがあっても高得点源である4回転ジャンプを跳んでくる状況にあることを考えますと、その成否により、僅かな差が順位を決める、表彰台に乗れるか乗れないかを左右するといった状況になる可能性も高いと思われます。

 

フィギュアは今年から団体戦も入るため、個人の戦いだけではなく、各国どんなメンバーを出してくるかといった駆け引きも含めて、楽しめる大会になりそうですね。

 

「魔物が棲んでいる」といわれるオリンピック。果たしてどんな結果が待っているのでしょうか?

 

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