世界フィギュア 浅田真央、五輪の悔しさ晴らし金メダル!

フィギュアスケートの世界選手権は29日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで最終日、女子フリーの演技が行われた。

 

 

ショートプログラム(SP)首位だった浅田真央が138.03点で合計216.69点とし、自身3度目の優勝を飾った。
同選手権3度目の優勝は日本人初となる。

 

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浅田はショートに続き、フリーでも冒頭のトリプルアクセルを成功させると、その後も観客を魅了、一つのジャンプでバランスを崩すミスがあったものの、全体として綺麗にまとめ、合計で自身のシーズンベストを出した。

 

浅田は優勝インタビューで以下の様に語っている。

 

4年ぶりの世界フィギュアの優勝について、どんな気持ちか?

 

「こうしてこんな大きな会場で、ショートとフリー2日間、自分の出来る精一杯の演技をたくさんのこのお客さんの前で、演技することが出来てうれしかったです。ありがとうございました。」

 

3回目の世界女王、今までの2階と比べて違いはあるか?

 

「オリンピックのフリーは、順位ではなく、得点ではなく、自分が4年間一からやってきたことを出そうと思って臨みました。今日はこの大会で2つ、自分がやりきったと思えるような演技をすることが目標だったので、それだけを考えました。」

 

シーズンを終えて、スケートに対する気持ちは?

 

「今シーズン、バンクーバ(五輪)から1から見直してきたことが、ようやくこのシーズンで花開いたかなという思いです。(今まで)本当にくやしかったりうれしかったり、色々なことがありましたけど、改めて今日終わってみて、フィギュアスケートっていいなって思いました。」

 

メダルの授与式後のインタビューで、改めて金メダルをかけての思いを聞かれると、「改めて会場をみて、本当に一番上までお客さんがいて、たくさんの方の応援が力になったと思います。」と、会場のお客さんの声援や、TVの前で応援している人に対して感謝の言葉を述べた。

 

又、世界フィギュアの金メダルを佐藤コーチの首にかけてあげるシーンがあったが、その気持ちについて浅田は、「バンクーバから1から見直してきたジャンプ、オリンピックで本当は先生にかけてあげたかったんですけど、それが出来なかったので、今回この世界選手権でしたいと思っていました」と述べた。
又、ソチの悔しさを晴らせたか、満足しているかといった質問に対しても、きっぱり「はい」と答え、今シーズンの点数を100点とした。

 

そして、今の段階で今後について質問されると、「今は終わったばかりなのでなんともいえないですね。終わってからじっくり考えたいと思います。」とコメント。
インタビュアーがさらにつっこんで「いつごろまでじっくり考えるんでしょうか?」と質問すると、「わからないです」と答えた。

 

この世界フィギュアを終えて、浅田が繰り返し述べていたのは、「やりきったと思える演技が出来たこと」だ。
その演技に結果として金メダルがついてきたことはうれしかったと話す。

 

しかし今まで、常に課題を見つけ、目標を明言してそれに向かって競技をしてきた浅田が、世界フィギュアを終えたあとのインタビューでは、進退がはっきりしないこともあり、次なる課題や目標は口にしなかった。

 

フィギュア界をここまで牽引し、人気を高めた浅田の貢献度はとても高いだろう。
この後、どんな進退を表明するのか、注目が集まりそうだ。

 

世界フィギュアの結果は以下の通り。

金 浅田真央 216.69点
銀 ユリア・リプニツカヤ(ロシア)207.50点
銅 カロリナ・コストナー(イタリア)203.83点

 

鈴木明子は122.70点で合計193.72点で6位。鈴木らしい表現力で観客を魅了し、現役生活最後の競技を終えた。
村上佳菜子は111.58点で合計172.44点で10位だった。

 

明日は世界フィギュアのエキシビションが行われる。

 

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