浅田真央 553日ぶりの舞台「ジャパンオープン」で3アクセル決め復活!

日本、北米、欧州によるフリー演技のチーム対抗戦が行われた「フィギュアスケート・ジャパンオープン」(3日、さいたまスーパーアリーナ)で、一年間の休養を経て、553日ぶりの復帰戦となった浅田真央選手。

 

2季ぶりの試合で見せた演技は、15年世界女王のトクタミシェワ、ソチ五輪金メダルのソトニコワ、アメリカのグレイシーゴールドなど、有力選手が出場する中で、女子1位となる141,70点をマークし、復活を印象付けた。
この得点は非公認記録ながらもソチ五輪で出した自己ベスト142,71点に迫る演技で、代名詞のトリプルアクセルも成功させると観客からは大きな歓声が沸いた。

 

復帰後、最初の試合となったジャパンオープンまでの課題として浅田は去年の世界選手権の頃のレベルまで戻すことを目標に掲げていたが、今試合の浅田のプログラム構成は以下の通りだ。

 

フリーの演技は『蝶々夫人』

・3アクセル
・3フリップ+3ループ
・3ルッツ
・フライングキャメルスピン
・コレオグラフィックシークエンス
・2アクセル+3トーループ
・3サルコウ
・3フリップ+2ループ+2ループ
・3ループ
・レイバックスピン
・ステップシークエンス
・チェンジフットスピンコンボ

 

休養前に劣らない3アクセルに3回転のコンビネーションなど入れた難度の高い構成で、連続ジャンプで多少のミスはあったものの、大きなミスなく演じきれており、目標としていたレベルまで戻せた印象だ。

 

「ただいまです~!」。1年の休養を経て復帰戦を迎えた浅田真央は、笑顔満面に会場のファンに向けて弾んだ声を響かせ、「初戦にしては、いままで一番のジャパン・オープンの演技ができました」。と話した。

 

553日ぶりとなる真央の公式戦での演技を見守った佐藤信夫コーチは、ミスもあった演技内容に「まだまだかな」としつつ「今までに比べて(演技に)感情が出てくるようになった。それが一番良かった」と、表現面での成長に目を細めた。

 

佐藤コーチは指導の面で以前と変わったことについてこう話す。

復帰を決断してからの5カ月間、「彼女の方がというか私の方がですね。彼女の自由に任せて、気になる部分だけ指摘するようにしました。
今までのようにこうしなさい、ああしないとは言わずに。いや大人ですからね。いつまでも子供扱いはできない。25歳になったそうですし」と、笑いながら明かした。

 

数々の選手を育ててきた佐藤コーチにとっても、25歳を超えた女子選手を指導した経験は初めてだという。
「やってみないと分からない部分はある。私にとっても初めての経験だから」とまだ手探りの状況から、まず確かな一歩を踏み出した。目標とする結果や大会は決めていない。「1年1年一歩ずつ階段を上っていく感じになると思う」と、今後を見据えた。

 

今後、10月下旬に開幕するグランプリ(GP)シリーズに参戦することになるが、浅田選手の出場が予定されているのは11月6日~8日に北京で開催される第3戦の中国大会、第6戦の長野で開催のNHK杯(日本大会)11月27日~29日となっている。

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