全日本スキー連盟は7日、ノルディックスキーのジャンプと距離のソチ五輪代表9人を発表しました。
今大会から新しく採用されるジャンプ女子では、今季W杯で開幕4連勝を飾った17歳の高梨沙羅(クラレ)をはじめ、伊藤有希(土屋ホーム)が選ばれました。
蔵王大会の行われる19日までのワールドカップ(W杯)までの成績を踏まえ、選考基準をクリアした選手が出た場合は、1~2人が追加されるといいます。
ジャンプ男子は、冬季最多の7大会連続7度目となる41歳の葛西紀明(土屋ホーム)ら5人が選出されています。
伊東大貴(雪印メグミルク)は3大会連続、竹内択(北野建設)は2大会連続で、渡瀬雄太と清水礼留飛(ともに雪印メグミルク)は初の出場となります。
年末年始の「ジャンプ週間」でW杯遠征メンバー入りした43歳の岡部孝信(雪印メグミルク)は残念ながら落選してしまいました。
スキー連盟は今回、世界レベルの大会で
(1)8位以内が1回
(2)10位以内が2回
(3)12位以内が3回
・・などと独自の五輪派遣基準を設け、選出の基準が分かりやすくなりました。
選出された選手の中でも特に注目が集まるのは、女子では高梨選手、男子は葛西選手ですね。
※高梨選手については、別に記事を載せていますのでご覧下さい。
下記に選ばれた選手と出場回数を載せてみましたが、葛西選手は五輪出場が実に7回目のベテラン選手ですね。
この7大会連続出場というのは、橋本聖子さんに並ぶ出場回数で、史上最多になります。しかも,橋本さんの場合は冬季にスピードスケート、夏季に自転車競技に出場してその合計が7回ということなので、単独種目でのこの実績はすばらしいですね。
葛西選手は「悔しい思いをしてきた五輪ばかりだったが、今季は調子も良く、メダルを狙えると思う。目標は一つ金を取ること」と話しているように、年齢は41才ですが、今シーズンW杯史上最年長で表彰台にあがっており、現在日本人トップの総合6位だといいますので、若手の選手を引っ張っていく存在でもあります。
葛西選手は過去7回の出場の中で、意外にもメダルを獲得したのはリレハンメル団体の銀メダルだけだといいますので、調子の良い今回にかける気持ちも大きいのだと思います。
スポーツ評論家の玉木氏いわく、「冬の五輪は自然と一緒に行うので、体力よりも技術が大事。ベテランがチームにいるのは、団体戦などの際に大きい」といいます。
最年長の葛西選手の健闘を祈りたいですね。
ノルディックスキー距離は、女子の石田正子(JR北海道)と男子の恩田祐一(アークコミュニケーションズ)がともに3大会連続出場。
男子リレーと恩田と宮沢大志(早大)が組んだ団体スプリントも出場権を得ており、19日までのW杯で日本の国枠が決まり次第、追加発表するといいます。
発表された選手は以下の通りです。
●ノルディックスキージャンプ五輪代表
男子
竹内 択(26)北野建設 2回
伊東 大貴(28)雪印メグミルク 3回
葛西 紀明(41)土屋ホーム 7回
清水礼留飛(20)雪印メグミルク 初出場
渡瀬 雄太(31)雪印メグミルク 初出場
女子
高梨 沙羅(17)クラレ 初出場
伊藤 有希(19)土屋ホーム 初出場
※19日W杯で基準をクリアした選手がいれば1~2名の追加あり
●ノルディックスキー距離五輪代表
男子
恩田 祐一(33)アークコミュニケーションズ 3回目
女子
石田 正子(33) JR北海道 3回目