日本の人気アニメ「ドラえもん」が、ウォルト・ディズニーの子供向けチャンネルで今夏から全米で放送されることが9日にわかった。
米国向け販売権を持つテレビ朝日がディズニーと英語吹き替え版の放映で合意したという。
ドラえもんは原作漫画の連載開始から44年がたち、アニメも東南アジアなど35カ国・地域で放映されてきたが、米国では初めてとなり、日本文化の輸出にも弾みがつくと期待される。
これまで、東南アジアなど35の国と地域で放送されてきたが、米国では日本語版以外が放送されるのは初めてのことで、テレビ朝日によると、ィズニーは全米7800万世帯が視聴可能な子供向けチャンネル「ディズニーXD」で週5回、26話を放送するという。
ディズニーはこれまでも日本発の番組を放映したことはあるが、ドラえもんを小学校低学年向けの有力コンテンツとして活用するという。
英語版の制作は、テレ朝や藤子・F・不二雄プロなどが米国のスタジオに委託、又、現地の文化や習慣に合わせて、ドラえもんが出す道具や登場人物の呼称、ストーリーの一部を変えるとされ、のび太は「ノビー」、のび太の友だちのジャイアンは「ビッグ・ジー」又、ドラえもんの出す道具、空を飛ぶ道具のタケコプターは「ホプター」、どこでもドアは「エニーウエアドア」などになるという。
「ドラえもん」の漫画は昨年11月から、米国アマゾンで電子書籍の英語版が販売されているそうだ。
それにしても、日本のアニメは人気があるいうイメージがあるのだが、アメリカでドラえもんが放送されていなかったというのはちょっと意外だった。
なぜなのか、あくまでもネット上での声なのだが、チェックしてみると、アメリカでドラえもんが放送されていない理由を以下の様に分析している人々が多かった。
ドラえもんのストーリーは、毎回、のび太がドラえもんのグッズで助けてもらうという流れだが、それが安易でダメだという。
人にばかり(つまりドラえもん)に頼って、自立しようとしない、そんな部分を自立心の強いアメリカは好まなかったのでは?という国民性の違いといった意見が結構見られたのだ。
又、ドラえもんのストーリーは、ドラえもんが出してくれる便利な道具でのび太が調子に乗り、最終的にはひどい目にあうという「オチ」がほとんどなのだが、その辺が通じにくいのではといった意見や、ドラえもんの生活様式が、欧米の子供にピンとこないとでは、いったものなど、文化の違いによって、共感ポイントが異なるという部分も挙がっている。
英語版の制作には、現地の文化や習慣に合わせて、ストーリーの一部を変えるとされているので、もしかしたら、日本のストーリーとは結構違ってくるのかもしれない。
ヨーロッパでは人気があるという声が聞かれるドラえもん。米国での反応はどうなるのか、反応が楽しみでもある。