上原多香子の夫・TENNさんが自殺したことで、にわかに注目が集まっていたSPEEDの今後。
上原の心の傷が癒えて、仕事に復帰できるまでには時間がかかりそうだと言われ、SPEEDの活動についても当分難しそうだという話が聞かれていた。
しかし、メンバーの1人、新垣仁絵が人知れず所属事務所を去っていたことが判明したという。
新垣は昨年4月に一般人男性と結婚した際、所属事務所との契約を更新せず、同事務所を退所していたというのだ。
芸能ライターによれば、新垣は結婚を機に、タレント活動をしたくないと事務所に申し入れており、現在ではヨガインストラクターの資格を取得して、フリーランスとして活動しているほか、ファッションデザイナー、イラストレーターとしても仕事をしているという。
つまり上原の復帰等とは関係なく、SPEEDは昨年の時点で、事実上解散していたというのだ。
(サイゾーウーマンより)
特に新垣は、SPEEDの解散直後から音楽活動だけには注力はしていなかったし、いまさら事務所を去っていたとしても別に驚きはないといいう。
各メンバーがソロに転向した直後こそ、事務所社長は4人分の売上げがあるので、晩年のSPEED よりは儲かっていると話していたこともあったというのだが……
最盛期こそ200万枚を超える売り上げを記録した「White Love」など、ヒット曲を連発したSPEEDだが、2008年にグループを再結成後は、かつての人気は期待すべくもない状態だった。
再結成後にリリースしたセルフカバーのベスト盤は、オリコンチャートで年間売り上げ80位。年末には紅白に出場し、翌09年には2年続けて全国ツアーも行っているが、CD産業自体が下火になったこともあってか、その後リリースはアルバム1枚のみだという。
その後しばらくは、歌番組に呼ばれても、歌唱力のある島袋と今井だけというバラ売りのような状態が続いたが、AKB48などアイドル隆盛の時代だから厳しく、頭打ちの感があった。
上原は近年ミュージカルの出演など、東京での仕事が増えつつあったことで夫婦格差の問題が生じていたと報じられていたが、今井絵理子、島袋寛子の芸能活動はあまり聞こえてこなかった。
今井は長男が聴覚障がい者ということもあり、10年にはNHK教育『みんなの手話』にレギュラー出演。
近頃のオフィシャルサイトの活動を見ると、手話のイベントに参加している他、歌手活動については昨年ソロで『just kiddin‘』というアルバムをリリースしたものの、オリコンでは最高位57位という結果だったという。
またユニット在籍時からhiro名義でソロ活動を行っていた島袋は、13年に本名名義でアルバム『私のオキナワ』を発表。
FM沖縄で『島袋寛子の「いいね!OKINAWA!」』というレギュラー番組を持ち、昨年は『沖縄音楽フェスティバル』に出演するなど、まるでローカルタレントのような、地元・沖縄をフィーチャーした活動が目立っている。
ほかにも今年夏に、ミュージカル『ヴェローナの二紳士』に出演したり、10月に東京でソロライブを開催するなど、地道に活動を続けているというが、SPEED時代を考えれば、やはりパッとしない状況が続いているようだ。
若くして大ヒットしたMAXやTRFなどと並んで、ダンスユニットの先駆け的存在だったSPEEDの報告さえなかったメンバー脱退による解散は少々物悲しい結末だ。
再び、4人が集まって活動する日は訪れるのだろうか。