グランプリファイナル 羽生 NHK杯からわずか2週間で歴代最高更新!

スペインのバルセロナで開幕したグランプリファイナル。

 

グランプリシリーズの結果をポイント化し、上位6名だけが出場できる頂上決戦。
日本からは男子シングルに羽生結弦、宇野昌麿、村上大介の3選手、そして女子シングルは今シーズン復帰の浅田真央、宮原知子の2選手、計5選手が出場する。

 

今大会の見どころは、先日のNHK杯で世界歴代最高得点を出した羽生の記録更新は?、そして3連覇の行方だろう。

 

●羽生、自身の世界歴代得点を更新!

 

男子ショートプログラムで2週間前のNHK杯で自らの出した106.33点という記録を4.62点更新し、110.95点の史上最大の点数で3連覇に大きく前進した。

 

NHK杯の時のショートの演技では、冒頭の4回転サルコウを成功させたものの、軸にゆがみがあった。
しかし、ファイナルの舞台ではこのサルコウを綺麗に着氷させたうえ、出来栄え点で満点の3点をもらった。

 

成功しただけでも素晴らしい4回転サルコウだが、NHK杯の時の演技で大きな加点を取れなかった羽生は、最優先課題として、腰の上下動を抑える意識をたたき込んできたという。

 

続く4回転トーループでは踏み切りまでに弧を描きすぎない注意を払い、続けた3回転トーループも滑らかに降りた。

 

成功させてもなお、自身の演技を見つめなおし、次の演技で修正しようという意識の高さがさらに得点を押し上げたといってもいいだろう。

 

演技後のインタビューでは「NHK杯の評価を超えないといけない、もう1回同じ演技をしなくてはいけないという重圧はあったが、感じながらコントロールできた」と語った羽生は「フリーも自分の中で違うインスピレーションを持ちながら、いいパフォーマンスをしたい」。と語った。

 

そんな羽生の意識の高さはスポーツ紙の紙面にもこのように載っている。

『続けた歴代最高の滑りは、開催地の環境に適応させる繊細さのたまものだ。湿気や音の響きまで敏感に反応し、体を会場に沿わせていく。
特に今季からは公式練習の時から氷の温度を測っている。硬さに影響する数値を測ることで、わずかな滑り具合の違いにまで気を配る。』
(日刊スポーツより)

 

フリーでも素晴らしい演技を期待したい。

 

【男子ショートプログラム後の順位】
1位 羽生結弦 110.95点
2位 ハビエル・フェルナンデス 91.52点
3位 金博洋 86.95点
4位 宇野昌麿 86.47点
5位 村上大介 83.47点
6位 パトリック・チャン 70.61点

 

初出場の宇野昌麿(中京大中京高)は86.47点で4位、村上大介(陽進堂)は83.47点で5位スタートとなった。

 

Credit : figure skating 2014

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