GPファイナル男女フリーが行われ、羽生がフリーでパーソナルベストを出して優勝した。
ショートをトップで折り返した羽生は最終滑走者として登場。
冒頭の4回転サルコウ、4回転トーループの2度の4回転ジャンプを見事に決めると、その後もジャンプで次々と成功、最後の3回転ルッツのミス以外はすべてのジャンプを成功させ、昨年のファイナルで出したフリーの得点を上回り、パーソナルベストとなる194.08点を出して、合計288.16点で優勝した。
五輪金メダリストの翌シーズンのGPファイナル制覇は史上初となる。
男子ショートプログラム(SP)で6位と出遅れた無良崇人は合計235.37点で順位を一つ上げて5位。
「全体的にスピードがなかったので、この点数は仕方ない。不安を拭い切れなかった」と振り返り、「悔しい思いを忘れずに全日本選手権に向けて頑張りたい」と気持ちを切り替えた。
又、SP2位だった町田樹は、これまで安定していたジャンプにミスが目立ち、6位に沈んだ。
冒頭の4回転で転倒すると、次の4回転も手をついた。後半のジャンプでは転倒が見られ、悔しい結果となった。
町田は、「壁に跳ね返されて悔しい。結果を受け止める。苦難を乗り越えた先に光はある。こんなことで負けていられない。全日本選手権は歯車をかみ合わせてみせる」と、今月25日から長野で開催される全日本選手権での巻き返しを誓った。
一方、女子はショートでも1位だったトクタミシェワがフリーでもミスのない演技をし優勝した。
ショートで2位につけていたリプニツカヤは、ジャンプのミスが目立ち5位、同じく演技にミスが見られたパゴリラヤも巻き返しはならなかった。
ファイナルに繰り上げで出場した本郷は6位で終えた。
男女の結果は次の通り
男子結果
優勝 羽生結弦
2位 ハビエル・フェルナンデス
3位 セルゲイ・ボロノフ
4位 マキシム・コフトゥン
5位 無良崇人
6位 町田樹
女子の結果
優勝 エリザベータ・トクタミシェワ
2位 エレーナ・ラジオノア
3位 アシュリー・ワグナー
4位 アンナ・パゴリラヤ
5位 ユリア・リプニツカヤ
6位 本郷理華