浅田真央 SP世界歴代最高点 ハイレベルなフィギュア世界選手権

さいたま市のさいたまスーパーアリーナで2日目を迎えたフィギュアスケート世界選手権。
27日の今日は、女子シングルのショートプログラムが行われ、浅田真央が世界歴代最高を更新する得点で首位に立った。

 

 

浅田は、練習のときから調子が上がっていたトリプルアクセルを綺麗に成功させると、その後の演技も完璧にまとめ、自身にとっても、もちろんパーソナルベスト、バンクーバ五輪でキム・ヨナが出したショートの得点、78.50点を0.16点上回る78.66点で、世界歴代最高得点を出す素晴らしい演技を見せた。

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浅田真央は今回の世界フィギュアに際して、ソチのSPで16位となったことを挙げ、「SPとフリーの二つ(いい演技を)そろえることが目標。五輪で悔しくて取り返しのつかないことをしてしまったので、今大会は自分にとって重要」と話していた。

 

その言葉通りに、観客にソチで果たせなかった完璧な演技を、ショートプログラムで成し遂げた。

 

浅田だけでなく、全体的に70点を超える選手が5人とハイレベルな戦いとなった今回の世界フィギュア。
しかも上位5名は全員がPBを更新する出来栄えで、シーズン集大成にふさわしい、それぞれが自分のベストな演技を披露している。

 

フリーに向けては、2位につけたコストナーも素晴らしい演技をみせ、首位の浅田との差は僅かに1.42点。5位のゴールドまで含めても8点台の差だけに、あさってのフリーもレベルの高い試合になりそうだ。

 

ショートプログラム後のインタビューでは、今日の演技は?という質問に、開口一番うれしそうな表情で「良かったです」と答えていた浅田の姿が印象的だった。

 

「“やった!”って思いました。今日の演技はすごく良かったし、満足していた。得点も期待してました。世界最高?そうなんですよね。
あ~良かった、凄い良かった。いつもは(点は)気にしないんですけど、世界最高と聞くとうれしいです」と、喜びの感情が溢れ出た。
(デイリースポーツより引用)

 

フリーに向けて問われると、「半分クリアした。今日のように何も考えずに練習してきたことをしっかり出したい」と話した。

 

今大会をもって引退する鈴木も、ミスのない思いのこもった演技をみせ、SPを全体の4位で終えた。
フリーに向けては、「本当に悔いなく最後までやり切って、『これが私自身のスケートです』と言って終われるように、自分のすべてを込めて滑りたいと思います」と話している。

 

ショートを10位で終えた村上佳菜子は、大きなミスはなかったものの、細かいミスをしてしまったと話す。フリーでは悔いのない演技をしてもらいたい。

 

ショートの結果は以下の通り。

1位 浅田真央78.66
2位 カロリーナ・コストナー 77.24
3位 ユリア・リプニツカヤ 74.54
4位 鈴木明子 71.02
5位 グレイシー・ゴールド 70.31
6位 アンナ・ポゴリラヤ 66.26
10位 村上佳菜子 60.86

 

明日は男子フィギュアのフリーが行われ、メダルが決まるが、こちらも自身のPB、歴代3位となる98.21点を出す素晴らしい演技で、SPで首位に立った町田樹。

 

そして、メダリストの重圧か、珍しく4回転ジャンプのミスがあり、91.24点で3位で折り返す羽生がどのような演技を見せてくれるか、期待が集まる。

 

フェルナンデスをはさんで、町田から羽生までの点差は7点程、フリーでの得点は大きいだけにミスなく滑れるかがメダルへの鍵となりそうだ。

 

フィギュアもシーズンの集大成、オリンピックのあったシーズンでもあり、今年で引退する選手も多い。どの選手も悔いなく最後の演技を終えて欲しい。

 

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