スポーツ統計学の第一人者が算出!W杯 日本がギリシャ戦に勝つ確率は?

盛り上がりを見せているサッカーFIFAワールドカップ。
日本は初戦のコートジボワールに敗戦し、国民の多くが次のギリシャ戦にはなんとしても勝って欲しいと願っているのではないだろうか。

 

 

本田選手もコートジボワールとの試合後のインタビューで、ギリシャ戦に負ける気がしないと話しているし、日本代表最多出場記録を持つ遠藤も、雑誌の対談の中で、ギリシャに対し、「グループCの中では最もいいイメージを持っている、やりやすい相手だとも思っている」と語っており、出場選手の前向きなコメントは心強く感じる。

 

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しかし、日本代表が過去にギリシャ代表と対戦したのは、2005年のコンフェデレーションズカップでの1回しかなく、グループCの他国に比べ対戦回数が少ない為(コートジボワール・3回=2勝1敗0分、コロンビア・2回=0勝1敗1分)、最も想定が難しい相手ともいえそうなのだがどうなのだろう。

 

 

一つの指標として、最近のFIFAランキングでは、ギリシャは12位、日本は46位と、ギリシャのほうが上位にいる。(ちなみに、コロンビアは8位、コートジボワールは23位)

素人がこの順位だけ見ると、日本のほうがかなり格下なのではと感じてしまう。

そんなもやもやした思いの中、先日、TVでスポーツ統計学の第一人者である鳥越規央氏が、日本がギリシャ戦に勝利する確率を、ブラッドリー・テリーモデルの数式というものを用いて算出し、日本がギリシャに勝利する確率は68%、引き分けは22%、負けない確率は90,1%といううれしい数字を算出していた。

 

 

ブラッドリー・テリーモデルの数式とは、ブラッドリー氏とテリー氏二人の研究者が出した統計理論で、近年はスポーツの対戦表から各チームの強さを推定する手法として重用されているという。つまり、こちらの方が勝ちそうといった感覚的なものではなく、あくまでも統計的に捉えてという点に信憑性を感じてしまう。

 

この鳥越氏、前回の南アフリカワールドカップの優勝国や、ロンドンオリンピック女子サッカーの優勝国を当てたり、メジャー初年度のダルビッシュの成績16勝を当てるなど、その実績も充分な人なのだ。

 

そんな鳥越氏がどのようにこの数字を算出しているかというと、ワールドカップ出場32チームだけに絞り、過去4年間の直接対決の対戦成績、そして直接、対戦がない場合、U-23以下の対戦成績、又、第三国を介しての対戦成績を踏まえて出した数字だという。

 

しかも、日本はFIFAランキングでは、上記のように予選C組中最下位だが、この鳥越氏の算出したスポーツ統計学によれば、日本の順位はコロンビアの5位に次ぐ13位で、FIFAランキングの46位を大きく上回っているのだ。(ちなみにコートジボワールは20位、ギリシャは23位)

 

つまり、この数字を見る限り、ベスト16進出の圏内だというのだ。

現行の32チームで行われるようになった98年フランス大会以降、黒星スタートを切った46チーム中、1次リーグを突破したのは4チームであり、データ通りならば日本の1次リーグ突破の確率はわずか8・7%となるというから、この数字だけ見ると、少し不安になるが、スポーツ統計学で、初戦のコートジボワール戦に負けた後に計算しなおした数字では、23%という数字を出している。

 

23%といえば、約4分の1の確率、このように考えると希望が沸いてくる。
是非自分たちのサッカーをして日本が勝利する姿を見たい。

 

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