羽生 腰を痛めて2連覇中の大会欠場 GPファイナル出場への影響は?

先日、フィギュアスケートのソチ五輪金メダリストの羽生結弦(19:ANA)が今季初戦として予定していたフィンランディア杯(10月10~12日、フィンランド・エスポー)を欠場することが発表された。

 

 

羽生は練習中に腰を痛め、国内の病院で検査を受けて『筋筋膜性腰痛症』と診断され、約4週間の安静とコントロール下でのトレーニングが必要だという。

 

オリンピックで金メダルを獲得してから、羽生の人気はうなぎ登りでCMのギャラは5千万から8千万へ高騰、スポンサーはANAをはじめ、NTTドコモ、カプコンの3社だったが、オファーは20社以上かともいわれる。
又、シーズンオフの時期もアイスショーに出演するなど、ゆっくり休める状況ではなかっただけに、疲労もあったのかもしれない。

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羽生が診断された『筋筋膜性腰痛症』とはどのような病気なのだろうか。

 

筋肉や筋肉を使う筋膜が痛む腰痛のことを言い、腰痛の原因が骨折や脱臼などの明らかな外傷や、腰椎椎間板ヘルニア等で無い場合に、『筋筋膜性腰痛症』と診断されるようだ。

 

筋筋膜性腰痛症のタイプはふたつに分けられ、長期間筋肉への負荷を続け、疲労蓄積によって発生する蓄積型のものと、突発的な筋肉への大きな負荷により損傷をきたす突発型のものがあるといわれ、突発型はぎっくり腰と呼ばれるという。

 

特別、スケート選手だけがかかりやすいといったような病気ではなく、腰椎に対して急激に大きな負荷がかかった場合や、普段の生活の中で悪い姿勢などを続けていた場合に、腰の筋肉や筋膜に炎症が起きることが原因だとわれ、ごく普通の日常生活を行っている学生や社会人でも発症することは少なくないというのだが、やはりスケートのジャンプなどは、傍目に見ても、相当腰に負担がかかるのではないだろうか。

 

着氷する時、膝には体重の3~5倍の負荷がかかるといわれるが、腰への負担も同じくらい大きいものだという。
ジャンプをするたびに、股関節を屈曲させる腸腰筋に疲労が蓄積し、腰が硬くなり、腰痛の原因となる上、羽生は女子選手さながらのビールマンスピンも行うからなおさらだろう。
浅田真央選手も特に昨シーズンは腰痛で苦労していた。

 

今回欠場を決めたフィンランディア杯は、一昨年、昨年と二連覇している大会で、今年は3連覇がかかっていた事や、今シーズンの初戦でもあり、羽生の滑りを見たいというファンも多かったと思われるだけに残念だったが、本格的なシーズンはこれからだ。

 

この後11月初旬に控えるGPシリーズ出場への影響はないのだろうか。

 

週刊誌に載っていた整形外科医の医師によれば

「スポーツ選手には、分離症や椎間板ヘルニアで苦しむ人が多くいますが、ヘルニアなどが完全に否定された筋筋膜性腰痛症ならば、それ程心配する必要はありません。」という。
(週刊女性より)

 

GPシリーズ初戦となる中国杯(11月7~9日、中国・上海)へ万全で臨む為と、日本スケート連盟の伊藤秀仁フィギュア委員長も説明している。
本格的な開幕戦前の試合の欠場だったことは幸いだったかもしれない。

 

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