羽生のコーチ オーサー氏 中国大会の強行出場について語る!

GPシリーズ最終戦のNHK杯が終わり、怪我明けの羽生は何とか6番目の出場枠に食い込み、ファイナル進出が決まった。

 

 

そんな羽生を指導するブライアン・オーサーコーチが1日、新聞取材に応じ、中国大会での羽生の強行出場について語った。

 

中国の選手と激突し、負傷しながらも強行出場した羽生の心情をオーサー氏は以下の様に話し、理解を示した。

 

「多分、私でも出たと思う。チャンピオンになるタイプの選手は自分が競うことができると感じれば絶対に出る。トップアスリートはそういう性質だ」
(毎日新聞より)

 

フィギュアのコーチといっても、アイスダンスやペアで活躍していたのちにコーチになっている人など様々なのだが、オーサー氏は、冬季五輪の1984年サラエボ大会と88年カルガリー大会に出場して、ともに銀メダルを獲得している男子シングルのトップアスリートだった。

 

羽生が傷が癒えないまま約3週間後のNHK杯に出場を決めたことに対しても、「彼にとっては再度競技に臨むことが大事だった。それをしないと恐怖が長引く。『落馬しても馬に乗る』ことが大事」と、自らの経験を踏まえて説明した。
(毎日新聞より)

 

チーム・ブライアン

又、オーサー氏は羽生の人柄について、「アスリートとして集中的にやる気を持っている。寛容で、礼儀正しく育ちがいい」と高く評価しており、スケートを通じて「スケートを離れる日に一つの冒険が良いものだったと思ってもらえれば」と、人としての成長も期待するコメントを寄せている。

 

又、18年平昌五輪での連覇についても「できると思う」と断言した。

 

同氏はこの日、著書の出版会見にも臨み、連覇のかかるグランプリファイナル(11日開幕、スペイン・バルセロナ)に向けては国内で調整させる考えを明らかにした。

 

「詳細なスケジュールを渡している。練習内容を見たら彼は嫌がると思うが、地道にこなしてくれれば大丈夫。羽生結弦のあるべき姿になる」と自信を見せていた。

 

今回のNHK杯では、この結果を怪我のせいではなくて、自分の実力と話した羽生だが、「悔しくて結構眠れなかったりした。夢のなかでうなされた」と語るなど、悔しさの残る試合だった。

 

しかし、ファイナルに向けてのインタビューでは「乗り越える壁を作ってもらって、こんなに楽しいことはない。逆境は嫌いじゃない」と前向きにとらえているところが羽生らしい。

 

ファイナルで日本男子で連覇した選手はまだいないが、羽生は「連覇とか関係ない。最後の1枠をギリギリでつかんだ。チャレンジャーとして頑張りたい」と力を込めて話していた。

 

2週間後のファイナルで本来のすべりを取り戻すことが出来るか期待したい。
 

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