10月は日本シリーズが放送され、その裏番組となったドラマの視聴率が下がるなど、多少の影響があったものもありましたが、ここにきて今季のドラマの本命がある程度見えてきたようです。
好調なのは、前作の高視聴率そのままに米倉涼子(38)主演のテレビ朝日系連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(木曜後9:00)。
4話までの平均も21.4%と好調な推移を見せており、安定感があります。
他にはリーガルハイ、相棒も10%台後半の視聴率で落ち着いており、これら3作は全て続編ものであるというのは特長的ですね。
又、継続したテーマはあっても、一話完結型で途中からでも入りやすいというドラマは見易いということもあるのかもしれません。
こういった比較的に高視聴率のドラマの裏で、影響を受けているのは同時間帯に放送されているドラマ。
例えば、ドクターXの裏でやっているドラマはTBS系連続ドラマ「夫のカノジョ」(川口春奈主演/木曜日午後9時~)。
期待感もこめて、初回はある程度視聴率が取りやすいといわれていますが、それでも関東地区で4.7%という数字で、全話平均視聴率3.9%は歴史的低視聴率なのだとか。
民放テレビでは、ゴールデンタイムで視聴率5%を切る連続ドラマは「5下」と称され、打ち切りが検討される傾向にあるといいますが、今後どうなっていくのでしょうか。
この状況を受けて、ゴールデン初主演の川口は先月末、映画の舞台あいさつで「数字が怖い。何でも数字で判断される」と嘆いていたといいます。
もともと、TBSの同枠は数字をもっておらず、前クールの「ぴんとこな」(玉森裕太主演)も、最高で8.8%。全10話平均で7.5%と低調だった為、視聴率を取るのは難しい枠なのかもしれないという声も。
又、リーガルハイ2の裏で落ち込んでいるのが、竹内結子主演の日テレの「ダンダリン」。
こちらもネット上でも大コケなどといわれ、5回目は、5.2%まで急降下しています。
こちらも今まで数々のドラマで視聴率をあげている竹内結子(33)や松坂桃李(25)など出演者も魅力的ですが、なぜか視聴率に結びつかないようです。
しかし、当初の評判に反して視聴率が思ったより上がらなかったといえば、「安堂ロイド ~A.I.knows LOVE?~」。
半沢直樹の後番組、木村拓哉の主演という話題性もあり、前評判も高かったドラマですが、初回こそ19.2%と高視聴率でスタートしたものの、第2話が15.2%、第3話が13.2%、そして第4話は10.3%と回を重ねるにつれて落ち込んできているといいます。
あるテレビ局関係者は「TBSとしては日本シリーズもあったし、みのもんたの問題もあったので、さほど騒ぎにはなっていない。平均で13~14%くらいには落ち着くだろうと踏んでいる」といっているようで、当の本人もそれほど数字的には焦りを見せていないといいますが、ひやひやの目で見ているのは実はフジテレビだという話が載っていました。
その理由はというと、TBSとフジは順番でキムタク主演のドラマを手掛けるようで、フジでは来年4月クールに木村主演のドラマが予定されているらしく、来年こそはと視聴率アップをにらんでいるフジにとって、キムタクの人気低迷というイメージが先行してしまうのを嫌がっているといいます。
そして、起死回生として禁断の手に打って出るのではという話しが上がっているといわれ、その禁断の手とは「続編もの」なのだとうわさされているようです。
キムタクはイメージが定着することが嫌で、続編ものを嫌っていたといわれていますが、フジが過去にやって来たドラマで高視聴率だったものもあり、キムタクが総理大臣役の「CHANGE」や、検事役の「HERO」などは、確かに続編があってもおかしくないぐらいの人気ドラマです。
フジもキムタクサイドも高視聴率獲得ということで一致しているといいますから、もしかしたら来年の4月からのドラマで続編という可能性はありそうです。
近年、視聴率の下落に悩むフジTV,リスクのあるまっさらな新ドラマより、実績のある続編もので確実な視聴率をねらって行くという事なのかもしれませんね。