SMAPの木村拓哉主演で、今期7月、13年ぶりにテレビドラマの新シリーズが放送された「HERO」が、8年ぶりに映画化されることが明らかになった。
「HERO」は、常識にとらわれず自らの価値観で犯罪捜査を行う型破りな検事の主人公の久利生公平(くりうこうへい)と、東京地検城西支部で働く検事とそのサポート役である検察事務官らの活躍を描く人気ドラマだ。
2001年のドラマ第1シリーズは、全エピソードの世帯平均視聴率が30%を超える数字を獲得、2007年には、映画として復活した『HERO』は、最終興行収入81.5億円を記録し、同年の興収ランキング邦画第1位に輝いているヒット作。
そして、新たなキャストを迎え臨んだ今年の7月に放送のドラマ第2シリーズでも全11回の平均視聴率21.3%を獲得するなど好調に推移した。
この8年ぶりの映画では、7月から放送された第二シリーズのレギュラー陣に加えて、第一シリーズのレギュラーメンバーだった松たか子演じる雨宮舞子が、前作、劇場版以来、8年ぶりに復活するというから期待が集まる。
今期の新シリーズでは、第一シリーズのレギュラーだったメンバーも一部、出演していたが、中でも松たか子演じる雨宮は、久利生とのその後の展開が期待されていた1人。
しかし、新シリーズで出演しないとわかったときは、残念に思っていたファンは多いかもしれないが、映画で再び共演が実現しそうだ。
又、松のほか、映画のスペシャルゲストとして出演するのが、佐藤浩市。
久利生と対立する外務省欧州局長役の佐藤の演技も見どころになりそうだ。
今回のストーリーは、『HERO』史上最大の敵“治外法権の壁”。
外交官など特定の外国人に居住国の司法、法律が適用されない権利で、とある国の大使館がカギを握る事件を追う久利生は、治外法権ゆえに真実にたどり着けず、逆に危機に陥ってしまう。
これに対し、久利生はじめ城西支部の検事・事務官らが切り込んでいくというもの。
撮影は今月下旬から始まり、来年1月下旬まで国内ロケおよびセットにて行う予定だという。
映画化決定に木村は「この『HERO』という作品は、チームワークが一番大切だと思いますので、城西支部そしてゲストの方たちとその点を共有して、気負わず、楽しく撮影に挑めればと思っています」とコメント。
監督は、ドラマ第1シリーズから演出を手がけている鈴木雅之氏。
脚本もシリーズを作り上げてきた福田靖氏が担当し、『HERO』ならではの魅力あふれる世界観を描き出す。
来年7月18日全国公開予定だ。