フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカが18日米デトロイトではじまりましたね。
今年はこのGPシリーズ、来年のソチ五輪を占う重要な大会となりますので、注目が集まります。
スケートを良く知らないという人も、オリンピックシーズンである今年の大会を楽しむ為に、簡単に確認してみましょう。
●グランプリシリーズとは?
フィギュアスケートにおいて、この「グランプリシリーズ」は、オリンピック、世界選手権と並ぶ国際スケート連盟(ISU)が承認の三大大会 。
前シーズンの世界選手権の上位者、ISUランキングやシーズンベストスコアの上位選手などが出場資格を満たした選手たちが、アメリカ、カナダ、中国、日本、フランス、ロシアの世界6ヶ国を転戦します。
それぞれの国の大会で成績に応じてポイントが付与されますが、そのポイントの上位6名がGPファイナルの出場資格を得て、「GPファイナル」へと進出し「世界一」の座を争うというものです。
出場資格を満たしている全員がすべての試合に出るわけではなく、各選手は最大で2大会まで出場することができるのです。
因みに、日本でいうと浅田選手の場合、現在行われているアメリカ大会と、日本大会にエントリーしているのですが、どの大会にどの選手がエントリーしているかは下記に載せましたのでチェックしてみて下さいね。
特に今年のグランプリシリーズはソチ五輪の日本代表の選考基準になっている大会ですので、各選手にとって一戦一戦が重要な試合です。
●GPシリーズで表彰台にのることが重要!
日本のソチ五輪の代表3名の選考基準ですが、以下のとおりです。
・1人目⇒「全日本選手権優勝者」
・2人目⇒「全日本選手権の2位、3位」「GPファイナル表彰台最上位者」の中から選考
・3人目⇒世界ランキング日本人上位3名、ISUシーズンベストスコア日本人上位3名の中から選考
GPシリーズで高得点をマークし、表彰台にのることはファイナル進出と同時に、五輪代表への近道となるわけですね。
●GPシリーズの予定は?
GPシリーズはこれから12月にかけて続々と大会が行われますので、スケートファンには楽しみなシーズンになりますね。
第1戦は現在行われているアメリカ大会(10月19~21日)には女子は浅田真央、男子は高橋大輔、小塚崇彦、町田樹の4選手が出場していますが、第2戦以降のエントリーしている選手は以下のとおりです。
・第2戦カナダ大会(10月26~27日)鈴木明子、羽生結弦、無良崇人、織田信成
・第3戦中国大会(11月1~2日)村上佳菜子、小塚崇彦
・第4戦日本大会(11月8日~10日)鈴木明子、浅田真央、宮原知子 高橋大輔、無良崇人 織田信成
・第5戦フランス大会(11月16~17日)羽生結弦
・第6戦はロシア大会(11月22~23日)村上佳菜子 今井遥 宮原知子町田樹
そしてグランプリファイナル(12月5~8日)は日本で行われます。
●初戦の男子アメリカ大会の結果は?
現在、男子も女子も層の厚いフィギュアスケートですが、特に男子の3枠の争いは今後の試合の成績に大きく影響を受けそうです。
そのGPファイナル初戦であるアメリカ大会で優勝したのが、23歳の町田樹(関大)。
ショートプログラム(SP)フリーともに1位の合計265.38点でフリーで2度の4回転トーループを決め、昨季の中国杯に続くGP2勝目を挙げています。
昨季のGPファイナル王者の高橋大輔(関大大学院)が236.21点で4位、小塚崇彦(トヨタ自動車)が230.95点で6位という結果で終了しました。
大会初戦でそれぞれの選手の仕上がり状態もまだ完全ではないのかもしれませんが、男子の場合、配点の多い4回転ジャンプや4回転を含めた連続ジャンプの成功が左右する試合が昨年から続いているように、ミスの許されない試合を制した人が表彰台に上るといった状況が続きそうですね。
国内の熾烈な争いはこれからも続きそうです。