フィギュアスケート男子 五輪日本3枠をめぐる代表の座を争うのは?

男子は先日発表があったように、高橋大輔(27、関大大学院)が、右すねの骨を痛めて欠場、補欠の織田選手が繰り上がりで出場することになり、羽生、町田選手とあわせて3名がファイナルで戦うことになります。

 

 

ファイナルは歴代最高得点をたたき出し、優勝候補でもあるパトリック・チャンも出場、この大会は全日本選手権前の大切な試合であり、ソチ五輪を占う戦いになりそうですね。

 

男子の出場選手は、日本の3選手に加え、パトリック・チャン(カナダ)、閻涵(中国) マキシム・コフトゥン(ロシア)の6選手。

 

近年、男子は4回転ジャンプの出来に結果が左右される状況が続いており、この大会もミスなくジャンプを成功させた選手が表彰台に上がる可能性が高そうです。

 

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日本でもファイナルでの日本人表彰台最高位は選考基準の一つになっていますので、この大会で出場権を得て、結果を残しておくことは、全日本の結果とあわせてかなり重要になりそうですね。

 

とはいっても、ファイナルの結果だけでは安心できない激戦が予想される男子の代表枠。

 

現段階で五輪代表の可能性を感じるのが、町田、羽生、高橋、織田といったGPシリーズで活躍した選手たち。
しかし、日本の場合、五輪出場を確実に得ることが出来るのは、「全日本選手権での優勝」である為、実際にはここに名前の上がっていない選手にも可能性がある訳ですね。

 

しかも国内大会を勝ち上がることの方が国際大会よりも厳しいといわれている日本ですので、2人目、3人目となったとき、GPファイナルの結果、世界ランキングやISUシーズンベストスコアなどが加味される事を考えると、やはりファイナルも是非勝っておきたいところです。

 

日本の3選手を今期の成績(シーズンベストスコア)で見ると、1位は295.27点 パトリック・チャン、2位に268.31点 高橋大輔、3位に265.38点 町田樹、4位に263.59点 羽生結弦、そして5位に262.98点 織田信成と続きます。

 

又、世界ランキング(2013/11/23 現在)で見ると、現在1位が羽生、3位が高橋、7位に町田と続き、織田は17位になります。

 

この状況を加味しつつ各選手の可能性を考えてみると、このグランプリシリーズ2大会合算の成績では、町田樹(522.38)がパトリック・チャン(557.30)に次ぐ2位という得点を出しており、町田選手がファイナルで好成績をあげ、全日本の表彰台にのることが出来れば、ソチ五輪の代表枠に入れる可能性はかなり高そうですね。

 

羽生選手も今シーズン、まだ本領発揮とはいかず、演技にミスも多い中、それでもファイナル出場を決めていますので、この大会や全日本でミスのない演技を見せることが出来、表彰台にとにかくのることができれば、現在世界ランキング1位でもある羽生選手の五輪代表への道はぐっと近くなりそうな感じです。

 

そして、織田信成選手ですが、今回高橋の欠場により得られた出場権を生かして、好成績を残し、かつ全日本の表彰台は出来るだけ上を目指す必要がありそうです。

 

そして、今回残念だったのが、怪我で欠場の高橋大輔選手。
全日本選手権まで間もない中、2週間の安静、加療が必要といわれていますから、全日本選手権で結果を出すという道一つ、本当にギリギリの所に立たされています。

 

しかも、全日本選手権までに足の状態をどこまで戻せるかという所が最大のポイントですが、仮に優勝でなくても、2位、3位という結果で終わることが出来れば、高橋選手なら代表に選ばれる可能性は高いと思います。

 

他にも小塚選手や無良選手など、パーフェクトな演技が出来れば、高得点を出せる選手もいますし、その日の調子一つで結果が左右される可能性も充分考えられる男子の3つの枠。

 

僅差な所で勝負を分ける、見ているほうも辛くなりそうな厳しい戦いになりそうですが、どの選手も最後まで頑張ってもらいたいです。

 

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