レスリング 吉田の女子55キロ級は消滅へ!新たな区分に!

2016年リオデジャネイロ五輪のレスリングで採用される男女各6階級の新たな体重区分案を国際レスリング連盟(FILA)がまとめ、女子では吉田沙保里(ALSOK)が五輪3連覇中の55キロ級がなくなる見通しであることを1日、FILAの理事が明らかにしました。

 

 

8月頃に一度発表があった時からも変更があるようで、最終決定ではなく、来年の理事会で話し合い正式に決めるということのようですが、階級の区分変更は選手たちにどのような影響をもたらすのでしょうか。

 

一時は五輪競技からの除外の危機に直面したレスリングでしたが、国際オリンピック委員会(IOC)総会で2020年の東京大会での存続が決まるにあたっても、ルールをはじめとした改革が認められた形だったといいます。そしてそのひとつに階級の変更があるといわれていました。

 

吉田沙保里 強さのキセキ (Azusa books)

レスリングといえば、2012年のロンドン五輪では、男女合わせて金4、銅2のメダルを獲得、中でも女子55キロ級の吉田選手と同63キロ級の伊調選手はアテネ、北京、ロンドンと五輪3連覇中で、リオデジャネイロでもメダルの期待大の選手が多い種目でもありますね。

 

現時点では理事によると、リオでの実施案では従来の4階級から2階級増え48、53、58、63、69、75キロ級が実施されるといいます。

 

現在55キロ級の吉田は、以前から体重が55キロを下回ることもあり「52か53であればベスト」と話しているようで、この変更による影響はないとみられます。

 

むしろ吉田選手の場合、鉄分の不足で貧血気味だったこともあり「厳しい運動はとても無理だという数値でした」と吉田選手を指導する栄和人氏が振り返っていたこともあり、食が細く、栄氏の妻が吉田選手のために特別な献立をつくったが、本人は少ししか食べられず、しまいには栄氏に怒られて泣きながら食べたというエピソードもあったそうで、海外選手との戦い不利だったといいますから、むしろ変更は好都合と言えるかもしれません。

 

男子の方はといえば、1階級減る男子は最軽量の55キロ級がなくなり、これまで最も重かった120キロをさらに超える階級を設定。

 

フリースタイルは57、65、75、86、97、125キロ級となり、グレコローマンスタイルは60、68、77、88、100、130キロ級で実施される見通しだそうです。

 

日本の選手は軽量級に強い選手が多く、最軽量の55キロ級がなくなることは不利に働く可能性があるとみられており、逆に重量級を新たに設置することで体格の良い選手層の厚い欧米諸国に有利になる可能性もあるといわれているレスリング男子。

 

最終的にどんな決定になるのか注目ですね。

 

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