12月7日、騰訊体育は、休養中のフィギュアスケート女子、浅田真央について「来年4月からテレビの情報番組でキャスターを務めることが内定した。18年の冬季平昌(ピョンチャン)五輪で復帰を望む声が出ている」と伝えた。
これは中国メディア発の報道なのだが、来年4月から、日本テレビのニュース番組「NEWS ZERO」の浅田のキャスター就任が内定したといわれているようだ。
関係者によれば、浅田のキャスター起用をめぐっては民放各局が熾烈な争いを展開しているといわれる。
真っ先に名乗りを上げたのは日本テレビ。
視聴率低迷が続く『NEWS ZERO』が欲しがっているといわれ、山岸舞彩の代わりに真央を起用できれば、裏の『NEWS23』(TBS系)にも対抗できると大きな期待を寄せているという。
テレビ関係者によれば、日テレは喋りがさほど上手くなかったバドミントンの陣内貴美子を『news every.』のメインキャスターに育てた実績があるだけに、「真央を第2の陣内に」と目論んでいるといった話もきかれる。
浅田を獲得したいのは他局も同様で、GPシリーズの放映権を持つテレビ朝日、全日本選手権を中継するフジテレビは、姉の舞が系列のキャスターを務めていることもあり、コネクションの強さでアドバンテージを持つといわれている。
では、なぜテレビ朝日やフジが真っ先に動いていなかったのか。
「テレ朝もフジも、一番の希望は真央の競技復帰です。だから積極的に動いていなかった。しかし、“他局に取られるくらいなら”と、一気に獲得に動き始めた。今のところ姉を囲っているフジが一歩リードでしょう」ということのようだ。
(NEWSポストセブンより)
こうなってくると、気になるのは浅田の復帰はあるのかということ。
休養中の浅田は現在も日本スケート連盟に選手登録しているというが、キャスターになることは現役引退ということになるといった見方も出来る。
以前、浅田は何かの会見で休む期間は1年、それ以上休んだら(復帰は)難しいといったような発言をしていた。
確かに、ケースは違うが、昨年の安藤美姫などをみても、一度ブランクがあると身体を戻すのは難しそうだ。
浅田はアイスショーなどには出演しているようなので、全く滑っていない訳ではないのだろうが、練習の質や量は全く違うのではないだろうか。
つい先日も、GPシリーズ上位男女各6名ずつで争われるGPファイナルへの出場が14季ぶりに日本女子選手の進出がならなかったと報じられると、浅田選手復帰の声はまた高まった。
結局、女子はアメリカのゴールド選手の怪我による欠場により、繰り上げてなんとか日本人選手が1枠に入ったのだが、引退した選手とともに、フィギュアの女子選手を牽引してきた浅田が抜けたとたん、次世代の選手の成長が他国に追いついていない現状が見えてきた。
浅田選手ほどの選手でも、現在、楽に勝てる時代ではなくなっていると思われるが、しかしそれでも実績のある浅田が引退となれば、当分は有力な選手は現れないようにも感じるわけで、選手復帰の声が高まるのも無理はないと思われる。
しかし、業界関係者の話として「浅田の年間契約額は10億円。過去にキャスター経験のない浅田にとっては天文学的な数字だ」ともいわれており、引退した場合でも、浅田の道は拓けており、それを振り切って選手に戻ることができるのか。
こんな話題がのぼる中、フィギュア関係者から囁かれるのは「レギュラー出演はともかく、来年1年間キャスターを務めた後、2018年の平昌五輪(韓国)を目標に、再来年に復帰することも可能だろう」といった仰天プランだ。
実際にそのような形でオリンピックシーズンに復帰している選手は、キム・ヨナやプルシェンコなど、いないことはないのだが、どうなるのか気になるところだ。