フィギュア高橋 ソチSP使用曲の影響は? 佐村河内守のゴーストライターが作曲!

両耳が聞こえない作曲家として知られ、NHKのドキュメンタリー番組などでも取り上げられたこともある佐村河内守さん(50)の作品ですが、本当は佐村河内氏ではなく、別の作曲家によって作られていたとが分かったとスポーツ紙各誌に取り上げられていました。

中でも「交響曲第1番HIROSHIMA」という作品は、NHKのドキュメンタリーなどで取り上げられたこともあり、18万枚を売り上げ、佐村河内氏の大ヒット作品となっているそうです。

 

又、昨年3月には東日本大震災の被災地に捧げた「ピアノのためのレクイエム」が宮城県石巻市で披露され、被災者の感動を誘うなど聴力を失った作曲家として、「現代のベートーベン」と呼ばれているそうなのですが・・・。

 

朝の情報番組のとくダネ!ではこの話題について、司会の小倉さんは以下のように話していました。
「クラッシックは万単位でヒットですから、10万枚超えたら大ヒット。(交響曲第1番)HIROSHIMAっていい曲なんで、オーディオ雑誌で推奨したこともあるんですよ。本人が作曲したと思いますからね」

 

佐村河内氏の作品といってもすぐにはピンと来ない方でも、佐村河内氏の作品として発表されている「ヴァイオリンのためのソナチネ」といえば、まさに今シーズン、ソチ五輪のフィギュアスケートの高橋大輔選手がショートプログラムで使う予定になっている曲でもあり、耳にしたことがあるかもしれません。

 

しかし、その作品も含め、十数年前から別人が作曲していたといいます。

 

番組では、情報の出どころはゴーストライターの代理人弁護士で、佐村河内氏は十数年前からこの人物に曲のイメージなどを伝えて曲にしてもらっていたといい、これは一種の共同作業をうかがわせる印象ですが、共同通信は「別の人物が作ったものだった」として報じられていたようです。

 

氷上の奇跡2013-2014 (別冊家庭画報)

この件について、夕方のテレ朝ニュースによれば、さらに具体的に、大学講師の新垣隆(にいがき・たかし)さんという方が「私がゴーストライター」と告白し、本人が2月6日に会見を開いて経緯を説明することになったと伝えており、明日には詳細がわかるかもしれません。

 

しかし、気になるのはまさにソチ五輪で問題の作曲者の作品を使用したショートプログラムを使用する高橋選手。

 

とくダネの笠井さんは「年末の全日本選手権でも使っていたので、そのまま使われるのでは」と話していましたが、影響はあるのでしょうか?
選手がここに来て練習を重ねてきた曲を使用できない事態になどなったら大変なことですし、この時期ありえない気もしますが・・・

 

デイリースポーツの記事は以下のように伝えています。

(デイリースポーツより引用)

日本音楽著作権協会(JASRAC)は同日公式ホームページで、佐村河内氏から著作権管理を委託されていた全103曲について「権利の帰属が明確になるまで作品の利用許諾を保留する」と発表し、この中には高橋がソチ五輪のショートプログラムで使用する予定の「ヴァイオリンのためのソナチネ」も含まれており、演技が行われる2月14日(日本時間)までに問題が解決されなければ、楽曲の使用に影響が出る可能性もある

としているようです。

又、JASRACはデイリースポーツの取材に対し

「現在、事実関係を含めて詳細を確認しています」と回答。「一般論として」と前置きしつつ、「許諾保留の間に演奏された場合でも、物理的にそれを止めることはできませんが、(著作権)法に則った使用という形にはならないと考えられます」と、著作権法に抵触する可能性を指摘した。
その上で「関係各所にご迷惑をお掛けしているのは確かですし、なるべく早く問題が解決するように善処したいと思います」と、早期決着の意志を示した。

といいます。

高橋選手のマネジメントを担当している「ユニヴァーサルスポーツマーケティング」は、高橋が関西大学のサイト内に開設している公式HPに「今後も本ショートプログラムの変更は致しません。今はオリンピック直前の大切な時期ですので、やるべきことに真摯に取り組み、本番を迎えたいと思います」とコメントを発表しており、デイリースポーツの取材に対しても「JASRACを含めた関係各所に確認したところ、五輪での使用にあたっては問題ないという回答を得ているので、曲の変更はありません」と宣言しました。

 

今回の件に関して、日大名誉教授で弁護士(刑法)の板倉宏氏(79)は、デイリースポーツの取材に対し「一般的に考えれば、テレビ放送も前提とした上なわけですから、五輪での使用も著作権法の適用を受けると思われます」と回答しており、今後の動きにも注目が集まりそうです。

 

ソチ五輪の試合を控えた高橋選手。このことは気にせず、演技に集中してもらいたいですね。

 

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