羽生結弦 ANA制服発表!自身の衣装についての思いと海外特派員協会の会見で話したこと…

24日、ANAグループによる新制服発表会が開催され、同社と所属契約を結ぶフィギュアスケート金メダリストの羽生結弦が、右手の拳を突き上げるおなじみの決めポーズで応えながらステージ脇に並ぶボーイング777型機の搭乗口から登場した。

 

 

この制服の印象を聞かれると「これまでとはイメージががらりと変わって、ブルーラインが強く印象に残るデザインになりましたね」と絶賛。
新制服の課題だった「世界に向け挑戦し、変化を続ける」ANAブランドの思想の実現のために選ばれたデザイナーは、今やオバマ米国大統領夫人や英国王室のキャサリン妃ら、多くのセレブリティに愛用されていることでも知られるNYで活躍中のデザイナー、プラバル・グルンさん。

 

新制服のコンセプトは「挑戦と変化」だけに、羽生は「僕自身も世界に挑戦しているし、変化し続けるのは僕と同じ」と話していた。

 

司会者から、新制服の話題にかけて「羽生選手も試合ではいろんな衣装を着用されていますけど、衣装選びでこだわっていることはありますか?」と尋ねられると自身の衣装に対する想いを以下の様に語った。

 

「衣装も表現の一部なので、必ず、表現したいことに合ったデザインを選んでいます。それに、曲調に合った衣装を選ぶこともとても大切。そうすることで、衣装に着替えた瞬間から、本番へのスイッチが入る
んです」。

また、リニューアルに際してのコンセプトについての感想を求められると、「僕も世界に挑戦し続けているひとりとして、根底にある想いや信念は変わらずとも、常によい意味で変化し続けることは非常に大
切だなと感じています」(マイナビより)

 

又、同日行われた海外特派員協会の会見では、主な質問に対して、以下のようなことを話している。

 

フィギュアスケート日本男子応援ブック3

●震災を経験した羽生に対して、世界じゅうの子どもや若者が自然災害や紛争や戦争に巻き込まれているが、そんな被災地の若者へのメッセージを求められて

「震災について僕が語ることには難しいところもがあるが、ただ、僕は 一スケーターとして一生懸命やったし、実際にここに首にかけている金メダルというものが、何か希望であったり、皆さんが応援してくださった象徴というか…。何かひとつのものを目指して、みんなが向いていた象徴のようなものになっていたら本当にうれしいと思います」

 

●スポーツ選手にとっては大切な食生活について聞かれて

「まだ僕自身あんまり食事に興味がなくて…。すみません。あまりご飯を多く食べられる方ではありません」と食の細さを告白。
元々食が細いことで知られていた羽生選手だが、食生活に関する質問に対する率直な反応に、記者からは驚きの声があがった。
ただ、18年の平昌(ピョンチャン)五輪など今後の競技生活のために、栄養指導なども受けており、少しずつ改善されてはいるようだ。

 

●スウェーデンの記者から、羽生の人気について「日本でのフィギュアスケートと言えば、あなたに 世の中の関心が集中しているように見える。同僚はどうか。他の人は後ろに置いていかれていて、あなたが関心を独占しているのか」という質問に対して

「ええー、そうですね…。すごく難しい質問です」と苦笑いし、しばらく間を置き、「たとえテレビにいっぱい映っていようが、沢山写真を撮られていようが僕たちはひとりのスケーター。 やっぱり一(いち)スポーツ選手だという感覚はあります。なので特別、僕が違うとか、例えば高橋大輔さんが違うとか、荒川静香さんが違う、そういう感じは全然なくて、ただみんな一生懸命練習をしていて、みんな 全然違う環境で練習をしている。本当に、ただそれだけかな、と思っています」と話した。

 

若者が夢をかなえるために大切なことを問われると「僕もまだ若いんですけどね」と照れ笑いを浮かべながら「自分のやりたいことを一生懸命やってほしい」とエールを送った。

 

又、2018年平昌五輪でのライバルは誰かとの質問には「そのときにならないと分かりません。僕も4年前はジュニアの選手でしたから」と回答。

 

それでも「フィギュアスケートは対戦競技ではない。いかに自分の気持ちをコントロールできるか。そういうところがライバルになると思う」とあくまで自分自身がライバルだと強調した。

 

又会見では、18年平昌(ピョンチャン)五輪連覇への原動力に4種類の4回転ジャンプに挑む考えも披露した。
ソチでも組み入れたトーループ、サルコーに加え、さらに難度の高いループ、ルッツの4回転ジャンプを習得中だという。

 

「将来的には、いろんなジャンプを跳んで、体力の続く限り、けがをしないように4年後を目指したい」と語った。

 

フィギュアはオフシーズンに入っているが、羽生は5月10、11日に八戸市テクノルアイスパーク新井田で開かれるアイスショー「プリンスアイスワールド八戸公演」に出演することが決まっている。

 

羽生は東日本大震災直後、被害の少なかった新井田で練習していた縁があり、五輪後、東北では初のアイスショーとなるだけに、高い注目を集めそうだ。

 

※八戸公演には現時点で、ソチ五輪代表の町田樹(関大)、鈴木明子(邦和スポーツランド)、村上佳菜子(中京大)の各選手が出演予定。
出演者は今後、さらに増える可能性があるという。
公演は10、11日とも1回目が午前11時―午後1時、2回目が同3時半―同5時半。チケットの問い合わせは専用電話=017(777)2277=へ。受け付けは平日午前10時―午後5時。

 

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