年末と夏に恒例となった『2014FNS歌謡祭』(フジテレビ系)が先日、放送された。
この音楽番組は様々な歌手同士のコラボが見物だが、今年の目玉は12月12日に歌手デビュー35周年を迎える、今やジャニーズ事務所の重鎮・近藤真彦の特別企画。
近藤の往年のヒット曲を、嵐やSMAPなど15組が大集結し、ノンストップで歌うジャニーズスペシャルメドレーが実現した。
しかし、ジャニーズ事務所と言えば、以前から言われているのが、「派閥」の問題。
ジャニーズのタレントは、現社長のジャニー喜多川率いる「ジャニー喜多川派」、SMAPのチーフマネージャーである飯島三智を中心とした「飯島派」、嵐やKAT-TUNなどを手がけて来た藤島ジュリー景子率いる「藤島派」の3つがあるといわれている。
ジャニー喜多川氏の派閥は、中間派ともいわれ、派閥というよりは無所属派的な感じであり、ここにはタッキー&翼、kinki Kids、中山優馬、V6などがいるといわれる。
そしてよく取沙汰されるのが飯島派と藤島派の2つの派閥。
飯島氏は、SMAPのチーフマネージャーであり、彼らを手がけて育てただけに、当然こちらにはSMAP、Kiss-My-Ft2、Sexy Zone、ABC-Z、ジャニーズWEST、山下智久など、比較的若手が中心。
一方、ジャニー喜多川社長の姪にあたる藤島ジュリー景子氏の管轄は、嵐。KAT-TUN、関ジャニ∞、TOKIO,NEWS,Hey! Say! JUMPなどとされている。
近年、同じ派閥同士のバーター出演は頻繁に見られるが、この派閥を超えての共演はほとんど見られることがない。
例えば嵐とSMAP、同じ歌番組に出演すること自体限られたものだが、同じ番組に出演したとしても、お互いに接触はなく、共演はまずない。
唯一、毎年、大晦日に放送されている「ジャニーズカウントダウン」がファンにとって貴重な共演が見られる機会だったが、フジテレビ側とジャニーズ事務所間の調整がつかず、今年は放送が行われなくなったというから、ジャニーズ同士の共演を望むファンには残念な状況となった。
しかし、今回、マッチの35周年のお祝いともいうべく、派閥を超えたジャニーズメドレーが見られるとあって、ネット上でも期待が高まっていた。
実際に放送を見たファンからはめったにみられないこの派閥超えの企画に喜びの声が続出していたが、細かく見てみれば、歌の組み合わせは派閥内でのコラボが多かったという辛めのコメントも見られたのだが、おおむね、放送後、ジャニーズファンからのネットの書き込みには、これを機に派閥が関係なくなれば・・といった今後の共演にも期待する声が大きかったようだ。
それにしても、一部のジャニーズファンの中で注目が集まったのは、今回、少年隊が出演しなかった事。
1985年にレコードデビューし、ジャニーズ事務所の中で最古参のグループなだけに残念と言った声があがっていた。
少年隊は08年のミュージカル『PLAYZONE2008 Change 1986‐2008~SHOW TIME Hit Series~』終了後、個々の活動に注力しており、12年12月の森光子の葬儀にそろって参列したものの、グループは事実上の活動停止状態となっているため、熱心なファンからは「3人が歌って踊る姿を見たい」という声もきかれる。
個別には東山、錦織はテレビや舞台と勢力的に活動しているのだが、気になるのが、植草克秀だ。
植草は今年4月に「週刊女性」(主婦と生活社)の報道で“できちゃった再婚”が明らかになったが、再婚後の主な露出は5月放送の単発ドラマ『刑事の十字架』(テレビ東京系)くらいしか出演していない。
94年に結婚し、2児の父になるも、10年には離婚を公表しているが、「週刊女性」で、その離婚について、植草の不倫や元妻に対するDVが原因だといったことや、13年に再婚した現在の妻は浮気相手だった植草の追っかけの女性だと伝えられるなど、仕事の話題よりもプライベートで問題を抱えている様子も見られる。
この植草の問題がネックになっているのではといった見方もあるようだが・・・
少年隊は来年でCDデビュー30周年を迎えるが、ファンが期待する3人でのパフォーマンスが見られる日がくるのだろうか。