世界フィギュア 浅田・高橋など各選手の進退は?羽生シーズンタイトルコンプリートなるか!?

26日からフィギュアスケートの世界選手権がさいたまスーパーアリーナで開幕する。
日本での開催は、2011年3月に東京で開催される予定だった世界フィギュアが東日本大震災のために中止となったため7年ぶりとなる。

 

 

又、今シーズンは引退や、去就について明言していない選手など、シーズン最後の舞台後には、フィギュアの一つの時代が大きく変わっていくのかもしれない。

 

日本においても、全日本選手権のソチ五輪代表からもれた安藤美姫や織田信成が引退、鈴木明子は今シーズン限りでの引退を表明している。

 

高橋大輔は現役続行もありえるが現時点では保留、まずは怪我の回復につとめると思われ、来季ははっきりしていない。浅田真央は、五輪終了後の会見で、現役を続ける可能性について「ハーフハーフ」とコメントしており、この世界フィギュア後に何らかの結論を出すといわれているが、本人の弁を聞いてみるまでわからない。

 

こうしてみると、日本のフィギュア界を牽引してきた半分近いスター選手が、競技から去る、もしくは今後のことははっきりしないとなると、今後の日本のフィギュアの世代交代が一気に進む可能性も高い。

 

世界でみても、浅田と同い年の韓国のキム・ヨナは引退を決めており、5月には引退アイスショーが行われる予定だ。
ソチで銅メダルを獲得したコストナーも引退を示唆するような発言をしたとして取り上げられていたが、この世界選手権に向けてのインタビューでは次のように話している。
(ISU主催公式スポンサーCANONのインタビューより引用)

今季で引退なのかと言う質問に対して。

「今季が終わったら、もっとスケート以外のことをする時間を作りたい」と言ったのですが、イコール引退みたいに騒がれてちょっとびっくりです。私にとってはどの試合が引退とかではなく、今季の一つ一つの試合に集中したいです。母は「心を込めてスケートしていれば、最後の瞬間は自然と分かるはずよ」と言ってくれました。

 

このインタビューからもすぐに引退といったことはなさそうだが、「最後の瞬間」を感じたときが引退の時期と考えていることが伺え、コストナーにとってそれがいつになるのかはわからない。
しかし、コストナーも27歳、引退を視野に入れる時期には来ているのかもしれない。

 

引退を考える選手がいる一方で、これから未来に向けて一時代を築いていこうとする選手たちもいる。

 

五輪後の世界選手権は、休養のため欠場するトップ選手も多い中、自国開催ということもあり、男子メダリストの中では唯一出場するのが羽生結弦だ。

 

カナダのパトリック・チャン、デニス・テンも欠場し、五輪上位選手からはフェルナンデス、日本の町田が出場するぐらいで、取り立てて有力な外国勢は少ないこともあり、順当にいけば、五輪との2冠もねらえると思われる。

 

男性の五輪金メダリストがその年の世界選手権に出場するのは、2002年のアレクセイ・ヤグディン選手(ロシア)以来、実に12年ぶりである上、五輪と世界選手権の2冠となったのもヤグディンのみだという。
さらに、ヤグディンは五輪と世界選手権に加え、GPファイナルも制しており、同シーズンに全ての大きな大会を制覇している。

 

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羽生もグランプリファイナルを制しており、五輪に続いて、世界フィギュアのタイトルを獲得すれば、シーズンタイトルコンプリートとなり、ヤグディンに続く2人目の快挙となるというから、頑張ってもらいたい。

 

日本からは、町田樹、欠場になった高橋に代わり、小塚崇彦が出場する。

 

一方女子は、ロシアの時代に入ったといっても過言ではない。

 

ソチ五輪で金メダルを獲得したアデリナ・ソトニコワは今回補欠に回り、ユリア・リプニツカヤ(15)とアンナ・ポゴリラヤ(15)が出場するという。
ロシアは世界フィギュアへの出場枠が2枠の為、2選手しか出場できないが、金メダリストのソトニコワが出場しなくても、他にエリザベータ・タクタミシェワ(17)や、エレーナ・ラジオノワ(15)など、まだ若く力の拮抗した実力のある選手がたくさんおり、層が厚い。

 

又、五輪上位選手では、アメリカからは今シーズン上り調子のグレーシー・ゴールド(19)も注目だ。

 

しかし、やはり自国開催の世界フィギュア。
進退が注目される浅田真央の集大成の演技は見どころになるだろう。

 

浅田は集大成と位置付けたソチ五輪で、ショートプログラム16位の出遅れに泣いたが、フリーでは6種類の3回転ジャンプを着氷させる会心の演技を見せた。

 

インタビューでは、今大会の目標はソチ五輪で果たせなかったショート、フリーとも2つ揃えることだと語る浅田。

 

しかし、浅田は世界フィギュア出場に向けてこの様にも話している。
 

五輪後、世界選手権に向けて「いままでは我慢我慢、考えたり考えたりだったので、楽しもうかなと思うんです」と話した。
(日刊スポーツより引用)

 

ここ数年は、ソチ五輪に向けて、スケーティングを一から見直す数年を過ごしてきた事もあり、世界フィギュアでよい結果が残せていなかったが、集大成に向けて4年ぶり、3度目の制覇なるか注目が集まる。

 

しかし、本人はここまで選手として我慢と努力の連続の日々だったことを思うと、結果に関係なく、自分が楽しいと思える演技をしてもらえば良い気もする。そこに自然と結果がついてくるのかもしれない。

 

日本からは、最後の大会となる鈴木明子、村上佳菜子が出場する。
世界フィギュアはフジテレビ系で26日~30日まで放送される。

 

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